皆さんは顔文字(Emoticon)をご存じでしょうか?
顔文字は、シンプルな記号の組み合わせで感情を表現する方法です。
先日、韓国人の友人とチャットをしていた際、見慣れない顔文字が使われていることに気づきました。その形状は、記号がこんなふうに90度横に倒れていました【 :) 】。日本の感覚で言えば【(^^)】で、笑顔を表しているんだろうなぁと思いました。
最初はこの「横に倒れた顔文字」を韓国独特の表現かと思いましたが、調べてみると、実は日本以外の国々で一般的に使われている形式であることがわかりました。英語圏などでは【:-)】(笑顔)や【;-)】(ウィンク)といった表現があるようです。
SNSの普及、特にFacebookやTwitter(現X)の登場により、以前は英語圏でも顔文字が盛んに使用されたようです。でも最近は、絵文字(Emoji)の方が普通に使われるようになり、顔文字は次第に使われなくなってきています。日本でも同様に、絵文字が主流となり、LINEなどでは欠かせない存在となっています。
ところで、皆さんは絵文字と顔文字の違いを知っていましたか?実を言うと、私は最近までその違いをよく理解していませんでした。絵文字とは、あらかじめデザインされたグラフィックスを文字サイズのアイコンとして使用するもので、感情や物体、季節のイベントなどを表現する多様なデザインが含まれています。たとえば、😊(笑顔)や😡(怒り)、🎍(正月)、🍣(寿司)など、日本文化を反映した絵文字も多く存在し、今ではスマートフォンのキーボードにも標準で付いているので、簡単に利用できます。
一方で、私が愛着を持っているのは「顔文字」です。顔文字は、文字と記号だけを使って感情を表現するもので、シンプルでありながら、非常に創造性豊かな手段です。たとえば、【(^^)】は笑顔を、【(T_T)】は泣き顔を、【(^^;;】は焦った顔を表します。顔文字は、特に目の表情を使って感情や状況に応じてさまざまなバリエーションが作り出され、近年ではネット上に顔文字専用の辞書も登場しています。
私が初めて顔文字に出会ったのは30年くらい前のことです。当時、「2ちゃんねる」という掲示板があり、そこでは顔文字がとても頻繁に使用されていました。文章よりもむしろ顔文字が会話の中心となっていた記憶があります。
たとえば、以下のような顔文字がたくさん使われていました。
•(✿´ ꒳ ` ) :楽しそうな顔
•(#`Д´)ォラァァァァァァァァァァァァァ!!!!:怒っている顔
•(*゚△゚)ウッ!!:驚いた顔
•(´д`、)ウウウ:泣いている顔
•【キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!】:待ちに待っていたことや出来事への喜びを表現
このように、単純な文字と記号を組み合わせるだけで、感情をリアルに伝える顔文字については驚いたり、時には笑ってしまうほどユニークな表現も多く存在し、大好きでした。
最近はSNSやチャットアプリで使いやすい絵文字が広く普及し、顔文字の使用は減少しています。絵文字のほうが視覚的にシンプルで使いやすく、瞬時に感情を伝えることができますから、若い人からお年寄りまで広く使われています。でも私は顔文字には独自の魅力があり、そのシンプルさやユーモアがとても気に入っています。