2022年7月のニュースレター

7月です。北海道(ほっかいどう)・札幌(さっぽろ)では、
全国的な猛暑(もうしょ)の中でも
北国らしい爽やかな夏の日が続いています。


札幌の夏の特徴は、湿度が低く、
猛暑日(もうしょび)や熱帯夜(ねったいや)が少ないことです。
猛暑日は最高気温が摂氏35度以上の日のことです。
熱帯夜は最低気温が摂氏25度以上の夜のことです。

昼間が暑くても、夜になればだいたい涼しくなるので、

暑くて寝苦しい夜は年に数回です。

でも、ここ数年は少しずつ増えています。

 

昼にとても暑かった日は、夜の涼しさが気持ちいいです。

夜風はほんのりと夏独特の湿気を帯び、

草木は昼の熱気を吐き出すかのように呼吸しています。

自然の中を散歩をすると、夏と一体になった気がします。

 

10月まで定山渓温泉では宿泊客限定のルミナリエが開催中です。

疲れを洗い流し、湯上がりは夜風に吹かれて森林浴(しんりんよく)。

北国の心地良い夏の夜を、幻想的な光とともに満喫できます。

 

▼写真は定山渓温泉「JOZANKEI NATURE LUMINARIE」

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月例チャットで会話スキルUP

いくつかの茶話会(さわかい)は、月に1回、毎月あります。毎回参加して、個人レッスンのように使うこともできます。


●「Let's challenge to introduce yourself in Japanese」
くわもんの英語のサポートがつく茶話会。7月は満席になりました。8月以降の申し込みを受け付けています。

Monthly Zoom chat room “Let's challenge to introduce yourself in Japanese” by Kuwamon is the perfect lesson for beginners learning Japanese who need help in English. Once a month on 3rd Saturday at 7pm. July is full. You can apply for August or other.

●「さっぽろ せいかつ」
7月は7時からです。朝早いです。ゴミの捨て方について話します。
わからないことを日本語で質問してください。

●「日本語で話そう」
Spatial.Chat で行うチャット、愛称「茶話(さわ)コン」。今月のテーマは「住みたいまちはどこ?なぜ?」で、午後9時(21:00 JST)からです。いつもより早くスタートします。

Shoyo の茶話会はクイズです。答えがわかったら、ぜひひらがな・カタカナで書いてみせてください。
それぞれの回にテーマはありますが、違うことを話してもいいです。自由におしゃべりを楽しんで、会話の練習をしましょう。

7月の予定

「やさしい にほんご」でニュース

[朝日新聞 DISITAL]2022/05/19

さっぽろ夏まつり、3年ぶり通常開催へ
恒例のビアガーデンも
さっぽろなつまつり、3ねんぶり つうじょう かいさい へ
こうれいの ビアガーデンもし

このニュースを「やさしいにほんご」にしました。

 

札幌市役所(さっぽろしゃくしょ)などがつくる「さっぽろ夏(なつ)まつり」の団体(だんたい)が、今年(ことし)はお祭(まつ)りをすると発表(はっぴょう)しました。お祭(まつ)りは、7月(がつ)22日(にち)金曜(きんよう)から8月(がつ)17日(にち)水曜(すいよう)までで、場所(ばしょ)は大通公園(おおどおりこうえん)の5〜8・10〜11丁目(ちょうめ)です。

コロナで2020年(ねん)は中止(ちゅうし)、2021年(ねん)はオンラインでした。今年(ことし)は3年(ねん)ぶりに「さっぽろ大通(おおどおり)ビアガーデン」でいろんな国(くに)のビールが飲(の)めます。2019年(ねん)は約(やく)1,169,000人(にん)が来(き)ました。でも、今年(ことし)は席(せき)を減(へ)らします。

そして、「北海(ほっかい)盆踊(ぼんおど)り」は今年(ことし)も中止(ちゅうし)です。

【今月の豆知識】大通公園のビアガーデン

札幌の夏の風物詩、大通公園のビアガーデンは、1959年の第6回さっぽろ夏まつりの「納涼ガーデン」としてスタートしました。半世紀を経て国内最大級のビアガーデンイベントに成長し、2019年は席数約13,000席の規模でした。開始当初から収益金の一部は福祉団体に寄付されており、イベント名には「福祉協賛」の冠が付いています。
丁目ごとに店舗が異なるので、さまざまな種類のビールを飲み比べできるのも魅力です。ただ、暑い日は早い時間から地元客で席が埋まり店の移動は困難。あまりの混雑で観光客が席を取れないため、2013年からは観光客専用予約席「おもてなシート」が設けられました。


●参考情報

・さっぽろ夏まつり公式サイト

のまどメンバーのエッセイ

ニュースの日本語 @TSURU ⌘

このニュースレターでは毎回、『「やさしいにほんご」でニュース』という記事を書いています。今号まで11回続けてきて気づいたことがあります。それは主語の曖昧さです。

上の文章には主語がありません。でも、読者は「TSURU⌘」を主語として読み
ます。暗黙の了解です。日本語はハイコンテクスト(high-context/直訳できる日本語単語は思いつきません)なので、このように主語を省略することがよくあります。つまり書いてある通りに受け取る以外に、書いていないこと、いわゆる「行間」も文脈から読んでいます。

 

今まで勉強してきたいくつかの言語でも省略はあり、どんな言語も行間を読む必要はあります。ただ、日本語のニュースについてはハイコンテクストの習性のせいかときどき主語の扱いが雑と感じます。
例えば、今回取り上げたニュース。主語は「札幌市」です。「北海道」「国」といった単語もニュースではよく使われますが、発表は地から湧いてきたのではないので、自治体名は「発表した」の主語になりえません。
正しくは札幌市役所か関連組織名で、詳しく伝えたいなら発表した人の所属課や役職を書き添えるのが本来の報道でしょう。

本当は誰だったのかを調べてみたところ、
どうやら発表したのは「さっぽろ夏まつり実行委員会」の誰かだったようです。なので、やさしい日本語ではそのように書きました。
たぶんこの団体名で記者クラブにニュースリリースの文書が投函され、それを元にいろいろな媒体が記事にしたのだと推測しました。
この実行委員会には札幌市役所も加わっているので完全な間違いとはいえませんが、正確性には欠けます。

イベントの主催や協賛の団体として「札幌市」「北海道」などの自治体名が記載されていることもよくあります。これは理解できます。団体や個人ではなく自治体組織としてやっているからです。意味合いが違います。

わたしは日本語母語者ですが、日本語ニュースの主語にはひっかかりを感じることが多いです。日本語を勉強している皆さんや日本語母語者の方々はどのように感じていますか? ぜひ聞かせてください。

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