2024年9月のニュースレター

9月になりました。

わたしたち「のまどクラブ」は2021年春に活動を始め、
3年前の今日9月1日に会則を施行して

本格的(ほんかくてき)に動き出しました。

 

「のまどクラブ」の初期メンバーは、

札幌市内の日本語ボランティ団体に所属していました。

コロナ禍で1年以上対面式の学習支援ができていないことに

危機感(ききかん)を募らせ、

いますぐに支援に入れるオンラインでの活動を進めようと準備しました。

 

本当はその団体で行いたかったのですが、

大人数で平均年齢(へいきんねんれい)の高い組織の動きは遅く、

結局有志が集まって別グループとしてスタートを切ることになりました。

しかし、知名度(ちめいど)がないので、参加者が全然集まりませんでした。

上の画像はかつてチャットルームの告知に使っていました。

予約したのに来ない人も多かったです。

いまも参加者は少ないですが、ビジネスではないので少なくても構いません。

 

このような設立背景を持つため、

「のまどクラブ」はオンラインに特化しています。

対面式の日本語学習支援団体は札幌市内にもたくさんありますから、

同じことをする必要はありません。

そして、もしまた外出が制限される事態になったときには

すぐに日本語学習者の役に立てるように、

細く長く活動を続けたいと願っています。

 

 

※上の画像は Eventbrite で使っていました。見覚えある方、いますか?

今月の「旅の部屋」は韓国のお話

せっかく勉強した日本語を、チャットでたくさん使ってください。

会話を止めてわからないことを質問したり、発音を何度も繰り返すよう頼んだり、文章を考えるために話すまで長く無言になっても、まったく問題ありません。ここは学習者のためのチャットルームです。たくさん練習できます。

 

●茶話(さわ)コン

毎月最終土曜、午後11時(23:00 JST)から、oViceで90分間みっちり話す茶話コンです。定員はファシリテーターのTSURU⌘を含めて5名の少人数で、日本語母語者も歓迎です。おしゃべりでのどが渇くので、飲み物を用意しましょう。

#33は9月28日(土)。予約不要。時間になったらノックして入室です。

 

●旅の部屋

奇数月最終木曜午後9時からは、SpatialChatで旅話を楽しむチャットルームです。旅好き・登山好きのなつおがファシリテーターを務めます。
第5回目は9月26日(木)で、テーマは今月なつおが旅行する韓国。あなたが行ったまち、行きたいまち、旅行に役立つ韓国語など、教えてください。SpatialChat の壁紙を韓国の地図にしてお待ちしています。

 

●作文の添削

日本語の作文を送ってください。添削して返送します。

 

9月の予定

「やさしいにほんご」でニュース

[NHK NEWS WEB EASY]2024/08/13

日本語を教える必要がある子ども 10年で2倍になった

にほんご を おしえる ひつよう が ある こども

10ねん で 2ばい に なった

 

このニュースを「やさしいにほんご」にしました。このニュースはもう「やさしいにほんご」になっていますが、もっとかんたんにしました。

もとのニュースはこちらです。

文部科学省(もんぶかがくしょう)は日本(にほん)の役所(やくしょ)です。

この役所(やくしょ)は、日本(にほん)の学校(がっこう)をいろいろ調(しら)べます。

 

税金(ぜいきん)でつくった小学校(しょうがっこう)・中学校(ちゅうがっこう)・高校(こうこう)などの学校(がっこう)に、外国人(がいこくじん)の子(こ)どもがたくさんいます。

日本語(にほんご)がうまく話(はな)せない子(こ)どもや、勉強(べんきょう)がわからない子(こ)どももいます。

去年(きょねん)は69,000(ろくまんきゅうせん)人(にん)ぐらいいました。2012(にせんじゅうに)年(ねん)は33,000(さんまんさんぜん)人(にん)ぐらいでした。とても増(ふ)えました。

 

この69,000(ろくまんきゅうせん)人(にん)ぐらいの子(こ)どもたちは、11,000(いちまんいっせん)以上(いじょう)の学校(がっこう)にいます。

いろいろな学校(がっこう)に少(すこ)しずついます。教(おし)える人(ひと)が足(た)りません。

いろいろな国(くに)の子(こ)どもがいます。子(こ)どもの国(くに)のことばを話(はな)す人(ひと)が少(すく)ないとき、教(おし)える人(ひと)が見(み)つかりません。

 

役所(やくしょ)は「子(こ)どものことばがわかる人(ひと)をさがします。コンピューターを使(つか)った勉強(べんきょう)もしたいです」と言(い)いました。

【今月の豆知識】
 やさしい日本語(にほんご)

「やさしい日本語」とは、日本語初心者や初級の人にもわかりやすい日本語のことを指します。ただ、この意味で捉えているのは、日本語教育についての知識がある人に限られるでしょう。カッコ付きではない、言葉通りの意味合いならば、人を傷つけない柔らかな言葉を選んで使う日本語という意味で受け取る人のほうがまだまだ一般的です。

そのため、日本語学習者が日本語話者に「やさしい日本語で話してください」とお願いしても、わかりづらい日本語が返ってくることが多いです。

数年前に「入門・やさしい日本語」認定講師養成講座という資格ビジネスが立ち上がるなど、初心者にわかりやすい日本語という意味での「やさしい日本語」の普及は、商業的にも国の補助金的にも動き出しています。左の画像は札幌市がつくった日本語話者用のガイドブックです。クリックして読むことができます。

 

●参考情報

・NHK NEWS WEB EASY
 やさしい日本語で書いたニュース

・文部科学省
 「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和5年度)」の結果について

 ※上の記事に出てくる調査の結果はここに掲載されています。

ファシリさんのエッセイ

友だちになってください? @TSURU⌘

3年前にのまどクラブを立ち上げたばかりのころ、いろいろなSNSにのまどクラブのチャットルームのことをPRする投稿しました。でも、宣伝の仕方が悪かったようで、反応はほとんどありませんでした。

 

受けのいい投稿は「友だちになってください」です。

「日本語を勉強したいので友だちになってください」とか、「英語を勉強したいです。日本語を教えます。友だちになってください」とかです。すぐさま山のようにレスポンスが付きます。

私はとても不思議でした。いまも不思議に思っています。SNSで「友だちになってください」「はい、なります」というふうにして友だちはつくれるものなのでしょうか?

この場合の「友だち」は、アクセサリーみたいなものなのではないかと訝しく思っています。SNSの「友だち」欄を異国の人の名前や顔写真で飾るのが好きな人もいます。

 

20年以上前、ICQというSNSの先祖のようなアプリが流行っていたころ、私はテキストチャットを通じて、直接会ったことが一度もない友だちが何人もできました。何人かとは、親しくなってから直接会いましたけどね。

彼ら彼女らとはいきつけのチャットルームで知り合いました。夜な夜な集まって何時間もチャットをし、簡単なプロフィールからはじまって、趣味、いま興味のあること、家族のこと、ものごとへの考え方まで互いに理解して、相性のいい人とはどんどん距離が縮まりました。細い繋がりながら、今でも付き合いがあります。

 

リアル世界では、学校で同級生だったり、同じ職場で働いていたり、近所の喫茶店やバー、旅先の宿などで出会った人たちの中で、気が合った人と友だちになります。これはオンラインであっても変わりはありません。

友だちをつくるには、時間を共有する場所が必要です。そして、友だちになるには、会話をたくさん積み重ねる必要があります。

それが人間同士の距離の縮め方だと私は思います

ファシリさんたち

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