皆様はいかがお過ごしでしょうか。バカンスシーズンとはいえ、最新のYouGovの世論調査によると、ドイツ人の21%が国内でのバカンスを予定しており、51%が家に居ると回答しています。それでも、ドイツ人に人気の高いマヨルカ島ではかなりの数の(ドイツ人)観光客がマスクもなしに集まっていたことが問題視され、現地当局により本日(7月13日)より外でもマスク着用が義務付けられ、違反には100ユーロの罰金が科されることになりました。狭い店内ばかりでなく外も、となると、30度以上の気温では相当厳しいものがあるかと思います。
それにしても、以前マスクを日常的にする習慣が一切なく、コロナパンデミック勃発後の一時期マスクが入手困難だったことを考えると、おしゃれなデザインやカラフルなマスクが日常マスク Alltagsmasken としてそこかしこに売られている現在の光景には隔世の感がありますね。もともと報告感染数が少なかった日本では今、1日の感染者数が391人(7月12日)も出て、全然終息していない印象を受けますが、ドイツでは同日の新規感染者数が360人で、「低め安定」とされています。現在のPCR検査実施数は週当たり50万件で、検査キャパシティ Testkapazität にはまだ余裕があるとのことです。日本での検査実施数は、先週では46,907件(厚労省ホームページ)だけで、ドイツの10分の1ですが、検査を増やせば感染者数ももっと増えるのか、本当にそんなに感染が広まっていないのか、不透明なのが不安ですね。私が個人的に最も気にしているのは日本の水際対策なのですが、今年は日本に行くのは無理そうな感じですよね。。。
さて、コロナ危機 Coronakrise が変えたのはマスクを始めとする日常生活や、働き方・学び方を激変させたばかりでなく、経済的影響も深刻です。ドイツ中央組合銀行DZ-Bank の報告書によると、特にイタリアの状況が深刻で、年末までに債務率が国内総生産 BIP(Bruttoinlandsprodukt)の160%に達すると予測されており、国の債務持続可能性をこのレベルで安定させるには、プライマリーバランスでBIPの3%の黒字を出す必要があるとのことです。イタリアの今年の経済成長率はマイナス12%以上と予想されているため、現在審議中であるコロナ復興計画 Corona-Wiederaufbauplan の可及的速やかな実現を同国が最も必要としていると言えます。DZ-Bank は、同報告書の中で、2008年以来の第三の債務危機 Schuldenkrise がユーロ圏に起こる危険があると警鐘を鳴らしています。
私の仕事にはコロナの影響はほとんど出てませんが、新たな債務危機勃発となると分からないですね。もっとも、心配ばかりしても何も生まれないので、マイペースで仕事と情報発信をしていこうと思っている次第です。
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