知花敏彦『われは道なりわれは神理なり』
こんにちは。私としてはやや珍しい、日本人のスピリチュアル分野の先生のご著書を紹介します。知花敏彦氏(1941~2009)はきっと著名で多くのメタフィジカル探求家の方々がご存知だと思うのですが、私は今回初めて拝読。きっかけはもう忘れてしまったけれど、恐らくA.ベイリーを読む中で神智学的な用語を検索していて先生の著書が出て来た、という感じだったかと。オフィシャルのサイトがありましたのでリンクを掲載させて頂きます。
知花敏彦公式ホームページ
私はどうしてか海外の先人たちの著作やスピリチュアルな指南書のほうに気持ちが向くのですが、珍しいケースとして、なぜか?偶然これまた例外的に読ませていただいた飯島先生の「宇宙にたったひとつの神様の仕組み」を読んだ時、A.ベイリーも然りなのですが、自分の中にある「持論」と無理なく噛み合い、そうだそうだと感銘を受け、当時ちょうど作っていた「ヒーラーズカレッジ」のテキストの冒頭に、その引用文をお借りしました。「自分を人間だと思っているものからパワーは出ない」、我々は魂、霊であり、愛であり神である。それを理解してこそ、創造の力が発揮できるという。
日頃、日本の先生方の本になぜか距離を置いてしまうのは、私の中に理由がきっとあるのだろうと思いますが、今回はなぜか抵抗なく入手。新品が無いので古書店から取り寄せ。読み始めると知花先生の言葉からして、恐らく飯島先生は、お弟子さんだったのでは?と。調べてみるとそのプロフィールに
「1993年に、真理伝達者に出会ったことがきっかけとなり、ボリビアでの農業プロジェクトに参加。実践体験により自然法則を体得。 フリーエネルギー研究家。」(Amazonの上掲の著書のプロフィール欄より)
とありました。ボリビアは知花先生がゆかりの土地であるようで、このプロフィールにある『真理伝達者』というのはやはり知花先生なのでは?と思いました。(今軽く検索を掛けたらその点をブログに書いている方を一人発見。お弟子さんだったのかと。)
それで、たった一冊、取り寄せた本。読み進めると「我は神なり」というマントラの話が出て来て。マントラと表現したのは私の都合ですが、「我は神なり」と唱えるだけでも、力が増すとのこと。なるほどカレッジで引用した飯島先生の言葉のルーツであると感じました。また、だいぶ前にスピのママ友である人からすごく効く言霊として「我は神なり」の話を聞いたことがあり。でも何となく宗教チックな印象で当時は軽くスルー。最近少し思い出していたところに。こちら方面からも、飯島先生のフリーエネルギー方面からも、答え合わせのように今回、不思議な出会いをさせて頂いた表題の一冊でした。
語られることはほぼ全て、やはり私の中にある「自然」と無理なく響き合い。うんうんと頷きながらあっという間に読み終えて。愛だけが真理、良い状態とはバランス、人間はみな神、そして神とは愛。言葉は波動、現実創造は意識、意識も言葉も想念も波動、その波動が愛で響けばバランスされ、人は健康で幸福になり、その状態が神である。要点はもうそういうこと。シンプルかつ力強い語りが繰り返される点に、クリシュナムルティの講話集と似た感じを覚えます。
この本の出版は1996年のようですが、当時は1999年8月に地球が滅亡するというシナリオ?が実在したという。キャタストロフィーを回避出来たということでしょうか。「今人類が反省しないと人類は滅びる」とも仰っている。地球を救済する「霊団」の宇宙会議が存在し、地上に使者が送り込まれている。一方で逆の「軍団」も存在、強烈に抵抗している・・とのこと。う〜む。
自分としては大いに納得できる内容でしたが、この機に、なぜ日本人の先生方のスピリチュアルな教えに、距離を置きがちなのかを自問してみました。やはりとても男性主導の男社会の印象があるからだな・・と。日本の構図がそうだから仕方ないとは言え。
やはりブラバツキー、アニーベサント、によって立ち上げられたウーマンパワーを土台とする神智学、そして代表的なアリス・ベイリーの著書群、こちらに自然と手が伸びる自分にも納得。それと、最近も盛んになっている「日本は特別」という論点も、高次的視点の自分は受容しつつ、パーソナリティ的にその日本の伝統、歴史、教え、奥義・・の世界にも男性社会を感じてしまい、後退りする傾向があるよう。
女性の感覚というのは、子育ても経て現実的な部分もあり、一方では美輪明宏さんの「美は心のビタミン」という教え?のように、美しく優しいものとして自然界の法則を受け止めておきたいという気持ちもある。ゆえにいわゆる「スピリチュアル」な女性たち中心の世界が、居心地が良いというのも事実だろうと自己発見もありつつ。そうは言ってもいられない。右脳と左脳、科学と霊、バランスを取って学びを進めていこうと、意識を新たにした機会でもありました。
私は古書で入手しましたが、Kindle の本は発行されているようなので、興味ある方はぜひ。
Love and Grace
Amari