肉体のまもりには
そもそも体に備わっているまもり(自然免疫)と
体が学習してからまもる(獲得免疫)と
善玉菌にまもってもらう(細菌叢によるまもり)
がありますが
これまでの
おなかを整えるはなし
でお伝えしましたように
善玉菌によって
自然免疫力を維持している面が
あることからも
細菌叢を整えることは
とても大切なことになります。
「腸管免疫」という言葉がありますように
免疫の最前線は小腸です。
そのおなかに
私たちはいろいろな物を送り込みます。
その都度おなかは
「体にとって何が必要で
何を排除しなければならないか」
を絶えず判断し
「自己・非自己の見分け」
をしています。
現代では
自然にあるままのものばかりではなく
本来、自然界に無かったものや
自然のものに良く似せたもの
自然のものと不自然な物を合わせたもの
などが溢れており
「自己・非自己の見分け」の情報処理が
おなかにとっても
難しいことになっています。
それでもおなかは
体に必要と思われるものを選り分け
不要に戦うようなことをせず
寛容に免疫を働かせます。
しかし、いつもいつも
おなかに入れるものに配慮も無く、
菌のサポートも無く、
おなかひとりに
重要なまもりの役を任せておきますと
ある時、免疫寛容の一線を超え
「もうひとりじゃ無理」
「これまた偽物じゃない!」と
全拒否を起こし免疫過剰となったり
(アレルギー、自己免疫疾患、悪阻・流産)
「私が我慢してれば丸くおさまるはず」
「なんでひとりだけ頑張っているんだろう」
「つらいのに誰もわかってくれない」
と免疫放棄という事態が
起こったりするのです。
(がん、免疫不全)
その時に
不具合が現れた器官に対してだけ
責任を負わせて繕ったりしても
根本の解決にならない事や
そのように
追い込まれていった
おなかの心情も
わかる気がしませんでしょうか
役割分担はありますが
担当部署に負担がかからないように
善処して仕事を回すべきなのは
体も一緒なのです。
そして是非とも
善玉菌のサポートを
付けてあげてください。