2020.2.29 Himorogi letter

こんにちは 日諸木です 

新型コロナウィルス対策として
北海道は緊急事態宣言をしましたが

緊迫した思いなどにならず
ゆったりとした心持ちで

善玉菌の育ちやすい環境を
維持していただければと思います。

 

いつでもそうなのですが
まもり
が堅ければ

何も慌てることはありません。
まもりを整えるためにも

”おなかを整えるはなし”6回目を
どうぞお役立てください。

体のまもりのことを「免疫」と言います。
疫病から免れるという意味です。


免疫反応が始まった時は、発熱が起こります。
まもりとして全く
正常な反応です。
免疫が働きやすい至適温度に
戦いのフィールドを整えています。

ですから、平熱の高い方はまもりが強いので
発熱を感じずに戦いを終えている場合が
ほとんどだと思います。

自覚症状は無いが、ウィルスを保菌していた
ということは普通に起こっていることです。

食欲がなくなり、だるくなるのも

至って正常な反応です。
 

戦いの時に食物の消化にエネルギーを

使っている場合ではありませんし、
運動にエネルギーを費やさないためにも
だるくなります。

体は良く出来ています。
熱がでて、しんどくなったからといって
慌てないでいいことを
心に留めておいて
いただければと思います。

 

肉体のまもりには
そもそも体に備わっているまもり(自然免疫)と
体が学習してからまもる(獲得免疫)と
善玉菌にまもってもらう(細菌叢によるまもり)
がありますが

これまでの
おなかを整えるはなし
でお伝えしましたように

善玉菌によって
自然免疫力を維持している面が
あることからも
細菌叢を整えることは
とても大切なことになります。

 



「腸管免疫」という言葉がありますように
免疫の最前線は小腸です。

 

そのおなかに

私たちはいろいろな物を送り込みます。

その都度おなかは
「体にとって何が必要で

何を排除しなければならないか」

を絶えず判断し
「自己・非自己の見分け」
をしています。

現代では
自然にあるままのものばかりではなく
本来、自然界に無かったものや
自然のものに良く似せたもの
自然のものと不自然な物を合わせたもの
などが溢れており

「自己・非自己の見分け」の情報処理が
おなかにとっても
難しいことになっています。

それでもおなかは
体に必要と思われるものを選り分け
不要に戦うようなことをせず

寛容に免疫を働かせます。

しかし、いつもいつも
おなかに入れるものに配慮も無く、
菌のサポートも無く、
おなかひとりに
重要なまもりの役を任せておきますと

ある時、免疫寛容の一線を超え
「もうひとりじゃ無理」
「これまた偽物じゃない!」と
全拒否を起こし免疫過剰となったり
(アレルギー、自己免疫疾患、悪阻・流産)

「私が我慢してれば丸くおさまるはず」
「なんでひとりだけ頑張っているんだろう」
「つらいのに誰もわかってくれない」
と免疫放棄という事態が

起こったりするのです。
(がん、免疫不全)



その時に
不具合が現れた器官に対してだけ
責任を負わせて繕ったりしても
根本の解決にならない事や

そのように
追い込まれていった
おなかの心情も
わかる気がしませんでしょうか


 



役割分担はありますが
担当部署に負担がかからないように
善処して仕事を回すべきなのは
体も一緒なのです。

そして是非とも
善玉菌のサポートを
付けてあげてください。

細菌叢を整える
という意味においては
呼吸器に常在する好気性菌にも
消化器に常在する嫌気性菌と
同様のことが当てはまるはずだと
私は思います

腸内細菌叢の
果たしている役割が
明らかになってきて
無闇に除菌をする治療が
変わってきました。

無闇に除菌除菌と
手指消毒をして、
皮膚と皮膚に常在する菌という
体の防衛機能を
元気な人までが
弱めてしまうのは
おなかと同様で
もったいないと
思うのです。


クリーンルームでしか
生存できない状態にある
のでなければ、

アルコールや除菌剤で

常在菌を死滅させ
皮脂を取り去り
手荒れをおこし
無防備にさせるような事は
必要ないと思います。

主眼は

良好な細菌叢との共存です。
 

 


東洋医学では
呼吸器、皮膚を「肺」

口から肛門までの消化器を「脾」
といい

いずれも外界と接し
外界の気を取り込む際の
防衛最前線器官でもあります。

そして
これらのはたらきを

内から弱めるのは、それぞれ
「悲観、思い煩い」
だと、紀元前から
明記されていま
す。

この心の在り方ですが
(気持ちの問題)という

一般的に解釈されるような
無責任な話では無く


事実
腸内細菌叢のバランスが
変化すると
光岡知足博士の本にも

記されてあります。

心の在り方が
あらゆる影響を
おこしていますので

内からのまもりも
有効に機能させ
健やかにお過ごしください。

最後までお読みいただきまして
ありがとうございました

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