星めぐりコラム恒星編 ~アルデバラン(牡牛座)
こんにちは、セラスリエです。
こちらの星めぐりコラムでは、恒星占星学の観点から様々な恒星について綴ってみたいと思います。
※ 恒星占星学とは:個人のホロスコープを見るには通常はお馴染みの太陽系の惑星(水星や金星など)を使いますが、シリウスやアルクトゥルスなど恒星と個人ホロスコープとの繋がりを読み解いていく分野になります。
恒星占星学に興味がおありの方に向けて、サロンブログに「恒星占星術とは?~星の記憶を取り戻す」もアップしています。https://angelictwinkle.hatenablog.com/entry/2023/11/28/114648
今回は前回に引き続き牡牛座にフォーカス。「アルデバラン」を取り上げます。
アルデバランは牡牛座の右目の辺りにあります。前回yewさんのコラムでオレンジが出てきていましたが、アルデバランはオレンジ色に輝く星になります。
ペルシアにおけるロイヤルスターの一つなので、影響力大ですよ。
牡牛座は紀元前4,000年~紀元前1700年まで春分点を記録していて、最も古く有名な星座とのこと。
前13世紀頃から地中海貿易で活躍したフェニキア人は、おうし神を人類の父と呼び、牡牛を意味するエルの称号を与えていたそう。
また古代エジプト人にとっても牡牛は神聖なもので、特別な印を持って生まれた子牛の誕生を生ける神「アピス」として祝ったのだそう。ギリシャ神話の、ゼウスが牡牛に変身するという話は有名ですね。
(アルガンザでは、エルというとエルフを思い出すのでエル=牡牛というのは不思議な感じがしますね。繋がりが気になるところです。)
今年はアースワーク関連で「竜の起源」なども読んでいたのですが、古代では牡牛は非常に神聖視されていたようです。
恒星占星学的には牡牛が神聖視されたのは紀元前4,000年~紀元前1700年まで春分点に位置していたから、という事のようで、春分点が牡羊座に移ると神聖視されるのは牡羊へと移っていくよう。古代の人の知識には驚かされますね。
とはいえ、やはり前回のアルシオネと同じように牡牛座の意味する「具現化や物質化、豊かさ」などは別格で重視されていたのでは、とも思います。
そんなアルデバランの恒星占星学的な意味は「常に誠実であること」
ブレイディによるとアルデバランはミトラ神、ゾロアスター教のアフラマズダーとも繋がりが深いようで、牡牛はミトラ神に捧げられていました。ミトラは正義と契約の神でもあり、信じるものに勝利や成功をもたらす神だったそう。
松村さんによれば、支配者や強い誠実さ、自分の役割に努力する高貴な人、とのこと。
アルデバランとの繋がりのある方は「神や信念に対して誠実であること」を試されるのでしょう。牡牛座の性質である、強さや誠実さ、忍耐力などがアルデバランに象徴されているようで面白いですね。
良い意味ではアメリカの南北戦争で有名なエイブラハム・リンカーンは太陽とのパランを持ちます。極端な例ではアドルフ・ヒトラーは土星とのパランがあるそう。確かに、神や信念に忠実であること、というテーマがありそうですね。。
商売やビジネスともご縁が深い星のようです。サロンのさくらしおんのセッションで「土地との契約のようなもので、物質的な繁栄をもたらしてくれる」という存在を外すような事があったのですが…黒い牡牛の頭を持っているように見えていたんですよね。黒い=墜ちた牡牛ということなのかな…と、今回コラムを綴りながら感じました。
Arganza世界観では前回取り上げたプレアデスはリラの娘と考えていましたね。アルデバランにもリラとの繋がりがあるようなんです。「あなたはどの星から来たのか」のファルスさんによると、彼らはリラの再創造を強く願っている、のだそう。牡牛=エルの謎、牡牛が神聖化される理由、リラとおうし座の関係性、ミトラ教など色々と興味は広がりますが…。アルデバランについてはこんなイメージです。