2020.1.4. 日諸木便り

|   おなかを整える3  |

 

ONAKA3

〜ココロもおなかも、はらを整えることが何よりの養生です〜

はらをくくる、はらのむしがおさまらない、、
こちらはココロの方
うんちが硬くて便秘する、食べたものが消化できなくてすぐ下痢する、、
こちらはおなかの方

年明け早々より
「おなかを整える」続きのおはなしです。
本年も宜しく御願いいたします。

ONAKA1を読む
ONAKA2を読む

地球の総人口を上回る数の
腸内細菌と共に(のお陰で)
生きている私たちですが

その中でも、何故
ビフィズス菌達を
(ビフィズス菌といっても
何種もいます)
とりたてて善玉菌というのか

それは
バリア無く外界に晒される腸内で
私たちを防衛し

かつ、私達の自衛能力を維持するのに
貢献してくれるからです。



ビフィズス菌を含む
乳酸菌というのは
糖を食べて乳酸をつくる菌を
総称して言います。

お漬物が古漬けになると
酸っぱくなるのは
乳酸菌による乳酸発酵のためですが

お漬物にカビ(真菌)が浮いてくることが
あるように乳酸だけでは殺菌能力は
少々弱いのです。

しかし
ビフィズス菌達は
乳酸に加え、酢酸をつくります。

酢酸の殺菌能力は強いので
[ビフィズス菌が全体の2割]程度いてくれると
悪玉菌が増えづらく
腸内最前線の防衛が
手堅くなります。



そして、
ビフィズス菌達が居てくれると
安心するかの様に
腸の動きは良くなります。

その他に、
ビタミンB群、ビタミンK、葉酸など
肉体維持に必要な様々な有益物質を
つくってくれていることも
大事なことですが


さらに
大切な働きなのは、
免疫を刺激して
私たち自身がもつ

自衛能力の維持を
促してくれることです。

不測の事態に対応できる様に
免疫の基礎訓練を
絶えず行っておくのは
とても大切なこと。

この日頃の訓練により
免疫の暴走(アレルギー)を起こさせず
見知らぬ侵入者(感染源汚染源)を

すみやかにスマートに
処理する事が
できる様になるわけです。



ヒトの腸内でだけ
優勢になる
ビフィズス菌達は
きっと他にも
ヒトにとって有益な働きを
たくさん
してくれているのでしょう

光岡氏はヒトを
「ビフィズス菌動物」
と呼んでいます



参考:光岡知足氏ご著書〜腸を鍛える〜

健康で長寿な人の腸内は
ビフィズス菌達が優勢
なのですが

ビフィズス菌達は
人を選り好みして
住処を決めているわけでは
ありません

その人のはらの中が
どのような環境なのか
それだけの要因で
動いている菌達です


たとえば

除菌殺菌薬が使われる
環境で育てられた
野菜、果物、家畜、

それらを原材料とし
保存料、殺菌剤を
まぶして加工した食品が

いつも運ばれてくる
おなかの中は

やはり
居心地は悪いでしょう

人の目先の都合をとると
どうしても
目先の先の先に不都合が
先送りされていたりします



ビフィズス菌達を
エサで呼び寄せるなら
自分の腹の足しには
なりませんけれども、
人は消化できず利用の出来ない糖を
(オリゴ糖や食物繊維)

ビフィズス菌をおなかで飼っている
と思って毎日配給することです

 


毎日の「食事」は
はらの中を変える
大きな要因となります

どの様な食べ物を
選んで摂取するのかで

意図せず
無意識のうちに

一緒に生きる菌達の顔ぶれを
選定していることになっています。

これは日々の積み重ねですので

自分の手足、口が喜ぶものを
ビフィズス菌達も喜んでくれるとは
限らないということを
一つお知りいただき

ビフィズス菌達が喜ぶものを
チョイスする
という発想を持つと

その積み重なりが
目先の先の先で
元気な体を衛ってくれる
ビフィズス菌達との共栄として
現れてくることでしょう



長文お読みいただき
ありがとうございました
「おなかを整える」は
まだ続きます

本年も心身ともに健やかに

日諸木講座のご案内

<ココロを整える>
2020.1.19 古事記をたずね、己を照らす
2020.1.29 大祓詞書写会 

<はらを整える>
2020.2.9    漢方のおはなし

北海道札幌市中央区宮の森4条13丁目4-27
011-215-9979

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