地球の総人口を上回る数の
腸内細菌と共に(のお陰で)
生きている私たちですが
その中でも、何故
ビフィズス菌達を
(ビフィズス菌といっても
何種もいます)
とりたてて善玉菌というのか
それは
バリア無く外界に晒される腸内で
私たちを防衛し
かつ、私達の自衛能力を維持するのに
貢献してくれるからです。
ビフィズス菌を含む
乳酸菌というのは
糖を食べて乳酸をつくる菌を
総称して言います。
お漬物が古漬けになると
酸っぱくなるのは
乳酸菌による乳酸発酵のためですが
お漬物にカビ(真菌)が浮いてくることが
あるように乳酸だけでは殺菌能力は
少々弱いのです。
しかし
ビフィズス菌達は
乳酸に加え、酢酸をつくります。
酢酸の殺菌能力は強いので
[ビフィズス菌が全体の2割]程度いてくれると
悪玉菌が増えづらく
腸内最前線の防衛が
手堅くなります。
そして、
ビフィズス菌達が居てくれると
安心するかの様に
腸の動きは良くなります。
その他に、
ビタミンB群、ビタミンK、葉酸など
肉体維持に必要な様々な有益物質を
つくってくれていることも
大事なことですが
さらに
大切な働きなのは、
免疫を刺激して
私たち自身がもつ
自衛能力の維持を
促してくれることです。
不測の事態に対応できる様に
免疫の基礎訓練を
絶えず行っておくのは
とても大切なこと。
この日頃の訓練により
免疫の暴走(アレルギー)を起こさせず
見知らぬ侵入者(感染源汚染源)を
すみやかにスマートに
処理する事が
できる様になるわけです。
ヒトの腸内でだけ
優勢になる
ビフィズス菌達は
きっと他にも
ヒトにとって有益な働きを
たくさん
してくれているのでしょう
光岡氏はヒトを
「ビフィズス菌動物」
と呼んでいます
参考:光岡知足氏ご著書〜腸を鍛える〜