Metaphysica Colum
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今週は藍さんのエシカルコラムです。
「エシカルライフのすゝめ」― エシカルライフの始め方―
お久しぶりです、藍です。
ライターを目指しながら、普段は会社員をしています。自然派生活、エシカルな生活に興味があり、少しずつ日常に取り入れられるよう勉強中です。
エシカルライフの始め方は、各々の今の生活スタイルや趣味、何に比重を置くかなどの価値観にもよって様々。普段料理をすることが多い方であれば、食を入口にフードロスについて調べてみたり、ベジタリアンやヴィーガン料理を作りソイミート(大豆でできた植物性の肉)を取り入れてみたり、キッチン周りの掃除に重曹やクエン酸などナチュラルな掃除用品を使ってみる、などなど…。
SNSや本を通じて、自分にあったエシカルライフを実践している方の方法を真似してみたり、理想的な暮らしと感じる方がいれば、その方のエシカルの取り入れ方の一つを始めてみる、という手もありますね。
SNSや本でエシカルライフを発信している人を見ると、理想的な生活だと憧れを抱いても、どこかでハードルが高いと感じたり、長く続けるのは難しいと感じるかもしれません。
しかし、日常のほとんどがエシカルライフで構成されているような方々も、以前は一般的な消費生活、あるいは平均以上に多くのごみを出す生活をしていた、という話も少なくないと、個人的には感じています。
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』著者のベア・ジョンソンさんは、著書の冒頭で以下のように記しています。
「それほど遠くない以前、私の暮らしは今とは何もかもが違いました。280㎡の家に住み、2台の車と4つのダイニングテーブル、それに26脚の椅子があり、240Lの巨大なごみ箱が毎週いっぱいになる生活でした。
今では、持ち物がすっかり減り、気持ちはより豊かです。それに、ゴミ出しの手間も一切ありません!」
『これってホントにエコなの?』著者の J. W=パウエルも冒頭で「1980年代生まれのどこにでもいる子どもたちのように、電子レンジで温めるフライドポテトを食べ、使い捨てプラスチックでいっぱいのパーティーに参加し、大量生産されたファッションで満たされた生活をしてきました」と述べています。
また、何度かこのコラムでも登場した『はじめてのエシカル』、『エシカル革命』著者の末吉里花さん(一般社団法人エシカル協会代表理事)は、以前はおしゃれが大好きな学生でしたが、「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとしてキリマンジャロに登った際に、自身の目で氷河が溶けているのを目の当たりにした事が暮らしを見直すきっかけになったと、著作の中で語っています。
つまりエシカルライフ実践者や発信者の多くが、幼少期から自然豊かな土地で自給自足の生活に浸っていたということでもなく、社会の平均的な消費生活の下で暮らし、現在もその中で自身のエシカルライフを実践しているのではないでしょうか。
エシカルライフは誰にとっても始め得る新たな日常生活の一部であると同時に、実は、始めるうえで一番ハードルを作っているのは自身の「エシカルライフ」に対する先入観や思い込みである可能性も大いにあります。「エシカルライフ」の在り方に理想や多くの前例はあれど、「正解」はないと私は感じています。エシカルを日常生活に取り入れたいと感じているならば、それだけでひとつ、ハードルは超えているのではないでしょうか。次はぜひ、自身の生活のなかで「取り入れたいエシカル」から始めてみるのはいかがでしょうか。
参考図書
* 末吉里花「はじめてのエシカル ―人、自然、未来にやさしい暮らしかた―」山川出版社
* 末吉里花「エシカル革命―新しい幸せのものさしをたずさえて―」山川出版社
* ジョージーナ・ウィルソン=パウエル(訳:吉原かれん)「これってホントにエコなの?―日常生活のあちこちで遭遇する"エコ"のジレンマを解決」
* ベア・ジョンソン(訳:服部雄一郎)「ゼロ・ウェイスト・ホーム―ごみを出さないシンプルな暮らし」