「エシカルライフのすゝめ」― 衣替え―
こんにちは、藍です。ライターを目指しながら、普段は会社員をしています。自然派生活、エシカルな生活に興味があり、少しずつ日常に取り入れられるよう勉強中です。
さてさて…真夏日が続いた数ヶ月も抜け、がらっと秋めいている今日この頃。。。慌てて夏服をしまい、季節の変わり目の装いに変えた方も少なくないのではないでしょうか。
一年に数回行う「衣替え」。ミニマリストの方や収納環境によっては、「衣替え」という衣替えはしない方もいらっしゃるかと思います…が、このタイミングこそ、エシカルな「衣」を見直す良い機会ではないでしょうか。以前、衣食住の「衣」をテーマにした時には、ファストファッションの問題に触れ、そこからエシカル消費について考えました。
消費者である私達が行う「消費の選択」は主に物を入手する際、そして手放す際に必要となります。衣替えのタイミングは、「着なくなった衣服をどのように手放すか」を考えるタイミングでもあります。
最近では、大手チェーンの実店舗に衣類のリサイクルボックスが設置されているのを見かけるようになりました。回収された衣類は手作業で選別され、衣類を必要としている人のもと(災害地や難民キャンプなど)へ送られるケースもあります。また、直接店舗に衣類を持っていくのが難しい場合はNPO・NGOや団体が行っている衣類の宅配回収を利用するという方法もあります。状態や物によっては、自治体などで回収されている「不用品」として出すこともひとつの選択肢かもしれません。
このようないわゆる「回収」の循環に乗せて衣類を手放す方法の他には、直接「顔の見える」手放し方や、形を変えて「手放さない」という方法もあります。
「顔の見える」衣類の手放し方の例としては、親戚や友人など身近な人に譲る、バザーなどに出店して次なる持ち主に選んでもらう、などが挙げられます。今頃はちょうど学園祭・文化祭シーズンにちなんで、バザー系のイベントが開催される地域もあるかも…。
形を変えて「手放さない」方法の例としては、状態は良い・デザインは気に入っているけれどもあまり着ない服や、部分的に汚れ・破けなどがあるけれども手放しづらい服、などタンスのそこに「保留」にされがちな服を小物に作り変えたり、着やすい形にリメイクするという方法があります。お裁縫はハードルが高く感じる方いらっしゃるかと思われますが、簡単なものから始めたり、アイディアを練るのも楽しい時間になるかもしれません。
また、かなり着古したものやインナー系の衣類は思い切って布として、お掃除や靴磨きなどに活用するのも「手放さない」…というよりも使い倒す、方法です(笑)
わざわざ「衣替え」に時間を取るのも億劫に感じる時は、まずは衣類を入れ替える「ついで」の感覚でできる範囲から…。今日なら出来そう!という日には計画的に、自分なりの仕分けをして、「手放す」グループはそれぞれの衣類に合わせた手放し方を考えるなど、あまり「手放すこと」に身構えないことがポイントではないでしょうか。
年に数回の「衣替え」が、衣類を手放す際の環境負荷を少しでも削減し、はたまたそれが直接的にせよ、間接的にせよ、誰かの暮らしに繋がっていることを実感できる機会になるかもしれません。