役割
前回のbig the grapeの試聴音源を聴いていただけましたでしょうか?
(まだ聴いてない人、最近登録した方はバックナンバーからお聴きください)
これまでの作風や音質とは少し異なったニュアンスになっておりますが
聴いてくれた方からはおおむね良い評判をいただいており、ありがたい次第です。
ま、匿名じゃないかたちで悪い評価を直接言ってくる人もあまりいないとは思うので
実際のところ人の評価などというものはよくわからないのですが、
ま、どちらにせよ個人的には非常に気に入った作品になりました。
都内ではまだ大々的(?)に発売していないので
具体的な内容に細かく触れるのは少し遠慮しておきますが、
感想を聞かせてもらった結果、
ぼくの個人的な思い出や気持ちがこもっている曲から
ぼくが全然想像もしていなかったストーリーを見出している人が何人かいて
作品が一人歩きしている感じが強く伝わってきました。
この辺はすごく面白かったですね。
このコラムやブログでも少し触れていますが、
今回はいつものバンドのメンバーではなく
サポートベースとプロデューサーを迎えた形となっていて、
僕個人としてもいままでと立ち位置や役割が少し変わりました。
立ち位置や役割が変化することでぼくの考え方も変わった気がします。
なんというか、もっと色々人に任せてみよう、と。
今まではもう少しなんでもかんでも自分でやりたかったし、
自分でできると過信していたような気がします。
それが楽器の演奏であれ、アレンジであれ。
そして、そこに変なこだわりみたいなものが強くあったわけですな。
ぼくのようにずっと音楽をやってきてはいるものの、
世間から認められていない人間は
そのこだわりだけを餌に音楽をやり続けたりするわけです。
今回例えば、プロデューサーのカブちゃんの斬新なアイディアや
ベースのだいちゃんの素晴らしいプレイを目の当たりにすることで、
いままで自分がこだわりを持っていた部分や担って来た部分を
人に任せると普通に面白いなぁと思えたし、
そこはさすがに自分でやるべきでしょと思っていた部分も、
ま、いいっかとあっさり譲れるようになった気がしますな。
それは年齢的なこともあるのかもしれませんが。
正直、ぼくのように
そもそも技術の部分を突き詰める継続力も根気もない飽き性の人間は、
本来は職人やアーティストや技術者に憧れるべきではなく、
ディレクターとしてやっていったほうがいいわけで、
その辺は随分前から気がついていたわけですが
わかっちゃいるけどやめられない、
つまり、、、ついつい職人や技術者やアーティスト憧れてしまうわけね。
だって、かっこいいからね。
今回色々なことを体感して、その辺の身の置き方を考えさせられましたね。
そして、そういう方向に方向転換してみると、
なんとなくその立ち位置もまた心地良かったりするわけです。
少し気分が軽くなるというか。。
あ、別にプレイヤーをやめるわけでないですからね。
いわゆるプレイングマネージャー的な??
目指せ、古田敦也!!
ってことですね。
あ、古田さんは選手時代から大活躍してましたね・・・。
失礼しました。