皆様、こんにちは。
Mioカヤックアドベンチャーズ福田です。
先日開催しました東京水路ウルトラエクスプローラーズ100kmの様子はリンクに載せてありますので、まだの方は是非ご覧ください。
遠く長く漕ぐコツは、「いかに疲れないか」という一言に限ります。
頑張って漕ぐのではなく、疲れるVS疲れないの境目で淡々と漕ぐ。
息が切れるようなスピードで漕ぐのは、緊急時や危険回避時のみ。
東京水路は最悪どこでも上陸できますが、海などではいつでも上陸できる訳ではありませんの、どんな距離の挑戦だったとしてもマラソン大会のように終わってから倒れこむような体力の使い方は危険ですので、疲れないことは非常に重要です。
疲れないのを教えるのは難しいですので、経験を積むのが近道でしょうか。
☆雨の日の楽しみ方
関東は連日の雨、雨、雨ですが、元気に営業しています。
ウォータースポーツですので濡れることは当たり前なのですが、東京水路では水に落ちない限り(転覆率は一人艇男性の0.5%、二人艇と女性は0%)全身が濡れるようなことはありません。
台風だとしても増水することのない特殊な地形ですので、雨でも風が無ければツアーは開催できるのですが、初めての方やアウトドア慣れしていない方に雨ですが頑張って漕ぎましょうとはなかなか言いずらいですので、小雨だとしてもキャンセル希望であれば中止にします。
雨具も無しに漕ぐのは大変ですが、しっかりとウェアを着ていればそれなりに楽しめるかと思います。
雨が降っているエリアでは上昇気流が起こり、風向が横ではなくが上になりますので、強い低気圧でなければ比較的風の弱い状況になります。
カヤックにとって風というのはやっかいですから、等圧線間隔の広い(風が弱い)梅雨時期は寒いこともありませんので、意外とカヤックに向いている時期かもしれません。
梅雨時期で穏やかな海では水墨画のような風景も楽しむことができます。
伊豆半島のような崖のエリアでは雲が掛かり、それはそれで乙なものです。
東京水路でも人の姿が少なくなりますので、閑散とした東京もまた良いかと思います。
私が人生の中で経験した一番強い雨は、奄美大島で一人カヤックをしている時でした。
島北西部の大和村~宇検村にかけて5km程崖の続くエリアがあるのですが、崖エリア入口では全く雨は降っていませんでしたが漕いでいるうちに雨が降り出し、最終的に視界が15m位しか見通せない土砂降りとなりました。
幸い風も波も全くありませんでしたので岩場のすぐそばを漕いでいたのですが、すぐ触れる近さの岩でも見えなくなるような雨と霧のカーテンに囲まれた状況でした。
まだ二十歳の頃で気象のことがよく分かっておらず、こんなに雨が降っているのに風も波も非常に穏やかなのかと不思議に思っていました。
人によって好き嫌いがありますので言葉だけで雨も又良しと言ったところで伝わりませんので、機会がありましたら雨の中のパドリングも経験してみてはいかがでしょうか。