星めぐりコラム恒星編~トゥバン
皆さん、こんにちは。セラスリエです。
4月25日に水星逆行も終了して、流れが回復していきます。サロンの方でも6月からインテンシブマスターコース2024がスタートすることになりました。夏至に向けて、また今年のエネルギーが高まっていくのでしょうね。
さて。前回の星めぐりコラムでは、現在の北極星ポラリスを取り上げました。
北極星繋がりで、今回の星めぐりコラム恒星編12回目はトゥバン~りゅう座を取り上げたいと思います。今から5,000年ほど前に北極星だったのがトゥバンです。黄道の北極=地軸が傾いていなかったら北極になる場所にはりゅう座がドーンと広がっています。ほとんど1年中、北の空に見えていて地平線下に沈むことは、ほとんどありません。
遠い昔から、この星座は蛇、もしくは竜として見られていたようです。永遠に変わらない(実勢には交代するけれど、人間には永遠に思われる)北極点=宝を守るものとみなされていたそう。
ギリシャ神話では、ヘスペリデスの園にある黄金のリンゴの木を守った竜、と見なされました。この黄金のリンゴは食べると不死を得られるというもの。このリンゴの木はゼウスとその后のヘラが結婚祝いに神々から贈られたもので、アトラスの三姉妹と竜に守らせていました。ヘラクレスの功績の一つはこのリンゴを盗み出すことでした。
アダムとイブがエデンの園を追放された後、エデンの園をケルビムに守らせたという話も思い出されますね。セッションなどで見かけるオリジナルケルビムのイメージは竜ではないのですが、アルガンザ世界観ではアトランティス期には「ケルビムDNAを利用した竜」が登場します。そんな訳で、楽園を守るケルビム=竜のイメージと符合するのですよね。
改めて考えてみると、ヘラクレスなどのギリシャ神話もジェネシス期の神々と人類とに起こったことを象徴しているのでは、と感じています。そんな「りゅう座」のトゥバンの恒星占星学的な意味は「守護する竜、蓄えるか守る」です。
ケルト神話の頃には、龍は神聖なものを守るものでしたが、アーサー王伝説の頃には物質的な豊(金や宝石)を守るものへと堕落していきます。「用心深く守護し、貯蔵するアーサー王伝説の竜」がトゥバンのイメージとのこと。
トゥバンと繋がりを持つ人物としては、月とのパランに19世紀の米国の商人ベンジャミン・アルトマン。熱心な絵画や彫刻のコレクターでしたが、死後にすべてのコレクションをメトロポリタン美術館へ寄贈したのだそう。
水星とのパランでは、ナチスの将軍ヘルマン・ゲーリング。ヒトラーがドイツやヨーロッパ占領地で美術作品の組織的な略奪をしましたが、そこに便乗し略奪作品を着服していたのだとか。
太陽とのパランでは、20世紀のスペインの芸術家パブロ・ピカソ。芸術や宝を生み出すもの、という意味もあるようですね。確かに、宝を蓄える、もしくは守るものというイメージがありますね。
前回もご紹介しましたが松村さんによると、北極星の交代は「地球の支配者が交代するイメージ」とのこと。神話などを調べていると「竜やドラゴンを倒して世界を創造する」というストーリーも多いのですよね。
また「竜の起源」でも。メソポタミアや日本・中国などで古い農耕民たちの間では龍やナーガ信仰が見られるとの事でした。その後、農耕民たちは鉄製の武器を持つシュメール人をはじめとした好戦的な民族によって倒されていくのですが・・・。
いにしえの昔には竜が支配していた時代があったものかも知れません。
いにしえから伝えられている神話や伝承が、こんな風に星空や学術的な歴史と符合することも、感慨深いですね。
参考文献
ブレイディ『ブレイディの恒星占星術』
藤井 旭『全天星座百科』