何十年もその記憶から解放されずに

生きる性被害者の声に

いてもたってもいられなかった

何もせずにいられなかった    
 何かやらずにはいられなかった

女性たちの連帯は今

日本の世論を世の中を

確実に変えつつあります。

 

実名を挙げて戦ってくれた

伊藤詩織さんに敬意を評し

毎年、春に向かうこの時期、

性暴力に反対する運動の実践を

改めて決意していきましょう。

 

2月のメールマガジン

We believe in SISTERHOOD

                                                                                     2022/1/22  vol.8

 アジュマブックス・メールマガジンをご購読いただきありがとうございます。

 

 毎月11日に全国で行われるFLOWER DEMO。オンラインでも行われた2月のFLOWER DEMOは、1月25日に東京高裁の判決が出た伊藤詩織さんの性被害裁判を支援し続けてきた方々が登壇。支える会の活動を振り返りました。

 

 さらにFLOWER DEMOの2日後の2月13日、1月25日の判決報道がほとんどなかったNHKで『声をあげて、そして 目撃!にっぽん』という30分番組が放送されました。5年間にわたる伊藤さんの活動を丹念に追ったドキュメンタリーでした。

 

 ドキュメンタリー「河瀬直美が見つめた東京五輪」では、「オリンピックを招致したのは私たち」と物議を醸し、「金銭を受け取って動員された」などの誤った内容の字幕を放送し、「スポーツ番組だからチェックが甘かった」と弁明し、「クローズアップ現代」の過剰演出問題の再発防止策として導入されたチェックシートによる確認を怠り、原因究明が不十分な内部調査報告を出し、BPOによる審議入りが決定した今のNHKで、刑事告発や検察審査会の問題には触れなかったとはいえ、この番組が放送されたこと自体が奇跡でした。

 

 また、地上波での番宣こそなかったものの、公式のtwitterアカウントではしっかりと番組が宣伝されていて、多くの人がリアルタイムやアーカイブ放送で番組を見て、応援コメントを寄せていました。経営トップや政治部が権力寄りでも、局内には心あるスタッフがまだ残っていることを改めて確認できました。

https://twitter.com/NHK_PR/status/1492359057537130497

https://twitter.com/nhk_docudocu/status/1492438328221872131

https://twitter.com/nhk_plus/status/1493586395671240707

 

 放送予定が明らかになると、SNSでは伊藤詩織さんへのバッシング投稿も行われました。支援する会である「OpentheBlackBoxー伊藤詩織さんの民事裁判を支える会ー」のアカウントが多くのツィートを通報しています。性被害者が声を上げると堂々とセカンドレイプが行われる日本社会。攻撃する勢力に対抗するとともに、性被害者を支援していきましょう。

 

 2月11日に行われたオンラインFLOWERDEMOでは、「咲ききれなかった花」の翻訳者でもある梁澄子さんがOpentheBlackBox発足の経緯について語っています。

 

 元TBS記者の山口敬之氏から伊藤さんが性暴力を受けたのは2015年4月。その後、刑事告発が証拠不十分とされた伊藤さんは、検察審査会に不服申し立てを行い、2017年5月に初めての記者会見を行いました。それを見ていた大勢の人たちと同じように梁さんも「何かしたい! いてもたってもいられない!」という気持ちに駆り立てられました。

 

 FLOWER DEMOを北原みのりと共に呼びかけたエトセトラブックスの松尾亜紀子さんも「一番最初に詩織さんが立ち上がられた時に、いてもたってもいられない、けれど立てなかった」と語っていたように、「気持ち」が「運動」になるにはきっかけが必要でした。

 

 1年後の2018年10月に北原みのりが誘い、梁さんは二人で伊藤さんに支援を申し出ました。前年の9月に検察審査会が不起訴相当となった伊藤さんは、同月末に民事訴訟を行っていました。

 

 支援する会が正式に発足するのはそこから半年後の2019年4月9日です。なぜ半年かかったのか、梁さんはその時に伊藤さんが仰った言葉をこう伝えています。

 

「たくさんの性暴力被害者がいる中で、その中には声を出せない人が大勢いる中で、自分だけが支援を受けていいのか?」

 

 性被害者の声を押しつぶそうとスクラムを組む、権力のある加害者たちに、同じように集団で対抗してよいのか、逡巡する気持ち、一人でたたかうべきではないかという責任感が伊藤さんの中にはあったかと思います。

 

 しかし、2019年2月に山口氏から1億3千万円の損害賠償を求める反訴が出され、いよいよ一人では戦えないということになった時、繰り返し支援を呼びかけてきた支援者たちを受け入れ、OpentheBlackBoxが発足します。

 

 2019年4月10日に都内にて開催した『OpentheBlackBoxー伊藤詩織さんの民事裁判を支える会ー』の発足イベントの動画(Part7まであります)。

 

 2019年7月に行われた東京地裁の民事裁判の壮絶な口頭弁論についてはこちらをご覧ください。


伊藤詩織さん口頭弁論傍聴記録

 

 伊藤さんが自分を犠牲にして訴えたおかげで、「同意のない性交は違法である」ということを裁判所が認めました。大変大きな成果でした。

 

 梁さんはまた、支援する人たちの重要性についても触れています。高裁の報告集会で伊藤さんも「支援してくださったみなさんのおかげだ」と語っています。

 

「周囲で支えてくれた友人知人の存在のありがたさ、人を頼ることの重要さ、こういう運動というのは相互作用で生み出すものが必ずある」と梁さんは言います。

 

 支え合う運動がFLOWER DEMOにつながり、一審で出された性犯罪への無罪判決が次々と覆る動きにつながって行ったのです。

 

「私たちは黙っていられないことに対しては口を閉ざさなくてもいいんだ。やりたいと思ったことはやっていい。いてもたってもいられないことは、自分の立場がどうあれ、もうやるしかない」

 

そう梁さんは結んでいます。

 

 

 弁護団の一人である角田由紀子弁護士は、「法整備と性教育は車輪の両輪」であるとし、私たちに課題を投げかけています。

 

 ひとつは「聞く力を豊かにし、行動する力を養うこと」。

 

「告発が告発として意味を持つには、それを聞いて受け止める人の存在が必要です。社会が聞く力を豊かにする必要があります。そして聞いたただけじゃダメです。聞いた人はその聞いたことに応じて、適切に行動する力も養っていく必要がある」

 

 もうひとつは、判決後の記者会見でも伊藤さんや角田弁護士が指摘していましたが、

 

「同意のない性交は犯罪であるということを、子どもの時代から理解させるために、その基礎として性教育がとても必要だ」

 

ということです。

 

「不同意性交罪の創設については法制審議会で目下、議論が進んでいます。創設のためには私たちの声を届けるということが非常に大事。不同意がきちんとした構成要件という形で明らかにされて、それが処罰される社会にしていきたいという私たちの願望を伝える必要がある」

 

 角田弁護士は一冊の絵本を紹介してくれました。


「いえるよ! NO(ノー):わたしらしく生きるための大切なことば」
 

「日本社会ではNoというのが、とても言いにくい構造がある。これも小さい時から教えておくべきとても大事なこと。特に女性は他人に従順であることが美徳だとされてきました。年上の男性にNoということは勇気がいる。そういう古い道徳はさっさと捨てて、Noという権利を流行らせたい。もちろんNoというためには、自分で判断して選択する力を身につける必要があります」

 

 角田弁護士はまた、2018年6月の東京新聞に載った、性教育を必修にしているフィンランドの専門家のインタビューも紹介しています。

 

性教育を「必修」にしたフィンランドはどうなった? 日本との大きな差

 

「性教育を行うと、子どもの性行動が早まると考えている人がいる。でも子どもは既にインターネットや友人からの情報でポルノに触れている。学校で正しく教えなければ、誤った知識で性体験を急いだり、自分が相手を傷つけたりする。だから性行動が盛んになる年齢の前に、正しい教育が必要だ。性交や人工妊娠中絶を教えない日本の学習指導要領を変えるべきだ。子どもたちは性について知る権利がある。性教育はあらゆる人々の幸せや安全や健康のためになる。日本は性教育後進国。子どもたちの人権侵害をしている」

 

 ユネスコは各国の研究成果を踏まえ、WHOなどと協力して、性行為のリスクだけではなく、相互の尊重と平等にもとづく愛情や人間関係というポジティブな側面を含む包括的なセクシャリティ教育を推進するために、国際セクシャリティ教育ガイダンスを作ってると角田弁護士。「世界中で使われているのだから日本でも取り入れるべき」として、以下の書籍も紹介しています。

 

国際セクシュアリティ教育ガイダンス【改訂版】――科学的根拠に基づいたアプローチ

 

 最後に角田弁護士は「個の確立と相手の同意の尊重が大事」と締めくくりました。

 

「諸外国が性教育を重視しているのは、小さい時から自分と他人の区別を明確にしているから。そのことによって他人の心身の尊重を学ぶことができる。だから肩とか身体であっても、勝手に人に触っちゃいけない、それはあなたでなく、他人だから。だから触っちゃいけないということを、性教育の一番最初に教えるわけなんです。そうすると身体を触るのは駄目なのだから、性行為を同意もなしにやるなんていうのはとんでもないという話になっていくわけなのです。こういうことも性教育の一部。だからうんと小さいときからやるわけなのです。幼児の時から始める。日本はこんな基本的なことも学ぶ機会が保障されていない。大人はそれを教える必要があると思ってないし、そんなことを教えなくてそのうち分かると、保守的な政治家は言っている。そういう話じゃない。セックスの仕方を教えるのではなくて、人権教育として、お互いを尊重し合うという教育として、性教育をやらなければいけない。これはプライバシーについて学ぶ最初の一歩。性暴力を防ぐのはもちろんなのですが、それぞれの個を確立していく、相手の同意を尊重する考えを理解する人間を育てていくためには、実は日本で抑圧されている性教育が非常に大事なのです」

 

アジュマブックスでも同意の尊重を含めた教育に関する本を企画中です! ご期待ください。

お知らせ
 

<国際女性デーに合わせて

『中絶がわかる本』のオンライン

イベント開催が決定に!>

 

 女性の権利の視点から中絶を考える性教育と人権のビジュアルブック『中絶がわかる本』。出版記念イベント第2弾の開催が決定しました! 

 

 今回は著者であるカナダのロビン・スティーブンソンさんをお招きし、翻訳した塚原久美さん、解説の福田和子さん、監修の北原みのりが出版にまつわるエピソードや、北米と日本の最新中絶状況などを語り尽くします。

 

 開催は国際女性デーである3月8日前後を予定。正式な日時は決まり次第お知らせします。今回もメルマガ読者はご招待メールをお送りさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

<『しんぶん赤旗日曜版』に北原みのりのインタビューが掲載されました>

 

 1月30日付『しんぶん赤旗日曜版』の「文化」欄で、北原みのりがアジュマブックスの立ち上げについて語っています。

 

「……思想の核となる言葉をつづり、現実のたたかいに役立つことがフェミニズムの本の意義だから……上の世代のたたかいがあって、今の私がいる。女性たちの声が通ってこそ安心な社会だと思います。たくさんのアジュマたちの声を伝えてゆきたい」

 

→力強い女友達のように性差別とたたかう“戦術書”の出版社「アジュマブックス」を設立

 

<三省堂書店札幌店で開催の

「新人出版社の履歴書フェア」に

アジュマブックスも参加しています!>

 

 2019年以降に開業した出版社17社を集めたフェアが三省堂札幌店で2月12日から3月16日まで開催されています。各出版社の思いの丈が詰まった履歴書を掲載した豪華なリーフレットは無料配布という太っ腹!(羨ましい~) お近くにお住まいの方は是非、覗いてみてださいね!

 

https://twitter.com/saporo_sanseido/status/1492118819988406273

https://twitter.com/saporo_sanseido/status/1494193892849119236

アジュマブックス関連番組

 

●1月23日

私のからだは「私自身」のものになったかーー30年後の検証 シリーズ・ミニコミに学ぶ「からだ・私たち自身」収蔵記念シンポジウム

 

「ボストン女の健康の本集団」という女性グループが1984年に刊行した600P超える本「The New Our Bodies、Ourselves」を、日本のボランティア女性50人が3年の歳月をかけてを翻訳出版した「からだ 私たち自身」(松香堂書店1988年)。このたびWANミニコミ図書館にPDFが収蔵&無料公開されたのを記念して行われたイベントに「中絶がわかる本」の解説者・福田和子さんが登壇。翻訳に関わった先輩女性たちと、本書を読んだ若い女性たちが語り合う3時間に及ぶ貴重なロングインタビュー!

 

https://www.youtube.com/watch?v=tkKcthC8OvM&t=1s

●1月23日~28日 

東京演劇アンサンブル「彼女たちの断片」出演者ミニインタビュー

 

 2022年3月23日 (水) ~2022年3月27日 に渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールにて、東京演劇アンサンブルによって上演予定の石原燃さんの新作「彼女たちの断片」。日本ではまだ未承認の中絶薬を使い、7人の多様な女性たちが「中絶」を実行する一夜が描かれます。「中絶がわかる本」の翻訳者・塚原久美さんがファクトチェックに協力。

 

 経口中絶薬で中絶をすることになる大学生「多部真紀」(20歳)を演じる仙石貴久江さん、友人である多部を支える「天野みちる」(20歳)を演じる永野愛理さん、大学生二人を助ける、お姉さんのような立場の「高崎涼」(35歳)役の山﨑智子さん、中絶経験のある多部の母「静谷晶」(44歳)役の洪美玉さん、多部の友人・みちるの母親である「天野ゆき」(44歳)役の原口久美子さん、晶の母「静谷葉子」(70歳)役の志賀澤子さんによるメッセージです。

 

「彼女たちの断片」を含む3作を収録した石原燃さんの作品集が3月16日アジュマブックスから発売されます。ご期待ください!

 

https://twitter.com/tokyoengekiesb/status/1485162606255960064

https://twitter.com/tokyoengekiesb/status/1485456356656107521

https://twitter.com/tokyoengekiesb/status/1485981430840659968

https://twitter.com/tokyoengekiesb/status/1486356180259639296

https://twitter.com/tokyoengekiesb/status/1486650974873665541

https://twitter.com/tokyoengekiesb/status/1486880290304065536

●1月24日 

RHRリテラシー研究所第2回学習会

「中絶薬の基本」

 

 「中絶がわかる本」の翻訳者の塚原久美さんが主宰するRHRリテラシー研究所による学習会。第2回目のテーマは「中絶薬の基本」。

 

「中絶薬ってどんな薬? どのように服用するの? どんな副作用があるの?」など、「中絶薬に関する基本」を押さえる内容です。

 

 安全な中絶薬が得られない国の女性たちに中絶薬を送付する活動を行っている国際NPO団体のひとつであるWomen Help Women(WHW)のSuzan Yanowが国際セーフ・アボーション・デーJapanプロジェクトのメンバーに行ったレクチャーで使われた資料の日本語版が活用されています。

↓

https://www.youtube.com/watch?v=5l138yy4qqo

●2月1日 

「フェミステーション」vol.13

 

 フェミ活動の楽しさを伝える爆笑番組フェミステーション。今年最初の放送は「今年初のミソジニー地獄行き案件はいったい何でしょう!?」。

 

 三省堂書店辞書問題から新宿歌舞伎町で起きている日本の今の話、田中兆子さんの小説「徴産制」、Netflixドラマ「新聞記者」 に残る「タッチ」の南コンプレックス、大島史子さんが翻訳中の次作品予告など、盛りだくさんの内容です!

↓

https://www.lovepiececlub.com/column/17528.html

●2月18日 

amazon musicポッドキャスト

「JAM THE WORLD - UP CLOSE」

 

 amazon musicポッドキャストで復活した「JAM THE WORLD」。 2月18日はナビゲーターの安田菜津紀さんが「中絶がわかる本」の解説者・福田和子さんに聞く「ステルシングと性的同意について」。

 

 アメリカのカリフォルニア州では性的暴行と位置付けられ、昨年10月に法律で禁止された「ステルシング」と、望まない性行為を防ぐために欠かせない「性的同意」について、性と生殖に関する健康と権利の実現に向けて活動している「#なんでないのプロジェクト」の代表、福田和子さんと考えます。

↓

https://spinear.com/shows/jam-the-world-up-close/episodes/2022-02-18-natsuki-yasuda/

メディア掲載

 

1月24日の「女子SPA!」に塚原久美さんが寄稿しました!

 

 日本でもようやく承認される見通しの“飲む中絶薬”。海外では780円なのに、なぜ日本では10万円? 危険な「ソウハ法」が、なぜ日本では主流なの? 中絶を取り巻く日本の問題点を塚原久美さんが解説!

↓ 

“飲む中絶薬”がやっと日本にも?780円の薬なのに「10万円に」と言う医師の利権

キム・ジナさんの新作予告が「with」3月号に掲載されました!

 

 1月28発売の『with』3月号掲載の記事「ソウル市長補欠選立候補者 キム・ジナさん 政治への参加の仕方を教えてください!」に、アジュマブックスから4月刊行予定のキム・ジナさんの新刊発売予告が掲載されました。 翻訳は大島史子さんです。ご期待ください!

↓

https://twitter.com/with_magazine/status/1489780833745526787

塚原久美さんのラブピースクラブコラム 

「中絶再考 その25」(2月3日配信)

 

 年内には承認される可能性が高まってきた中絶薬について、誤情報の流布が目立つことを心配された塚原久美さんが、正しい情報を広めようと、中絶薬の基本をまとめてくれました!

↓

中絶再考 その25 中絶薬について誰もが知っておくべきこと

 

より詳しくは1月24日に行われたRHRリテラシー研究所の第2回学習会をご視聴ください。

2月6日から「FraUweb」で福田和子さん新連載がスタート!

 

 2月2日、不妊治療としてのバイアグラに保険適用が決定。それ自体は歓迎することだけれど、合わせて緊急避妊薬や経口中絶薬への対応も進んでほしいと福田和子さんが寄稿。

 

「避妊中絶不妊治療、全部大事にして欲しいんです!」

↓

不妊治療のバイアグラ保険適用。その裏で緊急避妊薬や経口中絶薬が高額なのはなぜか

「朝日新聞デジタル」に石原燃さんインタビューが掲載されました!(2月20日配信)

 

 3月23日から27日まで渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールにて上演される「彼女たちの断片」。なぜ「日本の中絶」をテーマに選んだのか、劇作家・石原燃さんに聞きました。

↓

変わらぬ日本の中絶 薬も術式も 劇作家・石原燃さんの気づき

今後のイベント予定

●3月8日前後 開催予定

アジュマブックス ブックトーク『中絶がわかる本』第2弾

 

 著者のロビン・スティーブンソンさんをお招きして、本書のエピソードや、世界と日本の中絶に関する状況などについて語り合います。

 

 正式日程が決まりましたら、メルマガ購読者様にはご招待メールをお送りいたしますね!

●2月27日

「今夜もフェミテレビ」20時〜YouTube配信

 

新刊予定

 『夢を見る 

性をめぐる3つの物語』

 

 社会性の高い作品を生み出す劇作家・石原燃による、慰安婦、性暴力、中絶という3つの『性』がテーマの作品集。「歴史」の暴虐に踏みにじられ、それでも生き、自分と、自分の「場所」を取り戻し、守ろうとする元従軍慰安婦の女性と、彼女を取り巻くどうしようもない世界、そして、そこに居るしかない「私たち」の物語である『夢を見る』。父親からの性暴力を受けた異母兄弟たちの苦悩と勇気を金魚の姿に投影した『蘇る魚たち』。未承認の中絶薬を使った「中絶」を実行する一夜を描く新作『彼女たちの断片』の3作品を収録! 2022年3月16日発売予定。

『いいから、あなたの話をしなよ

女として生きていくことの26の物語』

 

 ”フェミに出会って、自由を着た” 20代から60代までのフェミニストによる珠玉のエッセー集! 江南駅殺人事件をきっかけにあちこちで「フェミニズム」と「フェミニスト」に出会えるようになった韓国。しかし女性の日常は具体的にどれだけ本当に変わったのか? フェミニスト宣言したばかりの者たちは往年のお姉さんたちが今どうしているのか知りたいと言い、一方お姉さんたちは若い世代がどんな過程を経てそんなにも勇敢に激烈に最後までくじけずにフェミニズムを叫び続けているのかを知りたがっていた。『ハヨンガ』著者チョン・ミギョン、『82年生まれ、キム・ジヨン』キム・ナムジュなど26人が寄稿する得がたい一冊! 翻訳は「ハヨンが」「根のないフェミニズム」の大島史子さんです。2022年3月30日発売予定。

『美しく散ってる場合じゃない(仮)』

 

 昨年7月に発売された「私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない 」(祥伝社刊)が大好評のコミュニケーション・ディレクター、キム・ジナさんの第2弾がアジュマブックスから発売に! 

 広告業界出身だけあって、今の時代を「言葉」で切り込む鋭さはまさに絶妙です。本書でも私たちのモヤモヤをスパッと解決してくれることでしょう。こちらも翻訳は「ハヨンが」「根のないフェミニズム」の大島史子さんです。ご期待ください。2022年4月発売予定。

アジュマブックスメールマガジン

第8号、いかがだったでしょうか?

 

 FLOWER DEMOオンラインで角田弁護士が語った「(反対尋問では)詩織さんが誘った、仕掛けてきたと、微に入り細に入り、セックスの時に、右手がどうした左手がどうしたと、4年前のことを昨日のことのように言う。本当のように聞こえるけど、よく考えると、地裁の裁判官も高裁の裁判官もそれを聞いてかえって嘘っぽいと思ったのではないか。私たちはそんなふうに記憶しないと思うんですよね」の下りを聞いて、1976年出版されたストックホルム大学教授で児童心理学者による書籍「証言のなかの真実 事実認定の理論」アルネ・トランケル/著(金剛出版)を思い出しました。

 

 性被害者児童の証言の信憑性について研究した貴重な本でしたが、嘘の証言というのは、あまりに理路整然としていたり、妙にもっともらしいものであるということが書かれていました。

 

 密室の犯罪では、証言だけで真実を証明するのは非常に困難です。伊藤さんの事件において、両者の人間関係からアプローチしたという高裁の判決は見るべきものがありました。 

 50年前のスウェーデンも多くの性犯罪があり、法律を変えてきました。

 

クローズアップ現代+「刑法を知っていますか① YES以外はすべてNO ~スウェーデン“希望の法”~」 

 

 日本も伊藤さんの勇気のおかげで、少しずつですが、確実に変わりつつあります。 

 

 アジュマブックスも女性のために、これからも声を上げ続けていきます。

 

 皆様からのコメント、ご要望、ご質問、お悩み、何でも結構です。お待ちしております。

 

 

シスターフッドの出版社

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