星めぐりコラム 恒星編 ~スピカ〜
こんにちは、セラスリエです。
こちらの星めぐりコラムでは、恒星占星学の観点から様々な恒星について綴ってみたいと思います。
今回は「スピカ」を取り上げます。
スピカは(少し時季外れではありますが)春に見られるおとめ座の恒星です。おとめ座と言えば占星術で使われる12サインの一つですね。
先日プラネタリウムで、スピカとアルクトゥルスは夫婦星と紹介されていました。
アルクトゥルスはオレンジ、スピカは青白く輝いているのですが、アルクトゥルスはスピカの方へ近づいているのだとか。
Arganzaではアルクトゥルスはお馴染みの恒星ですし、スピカも「白い聖堂」で登場したことがあるので興味深く見ていました。何らか繋がりがあるのでしょうか。
ブレイディさんによれば紀元前6000年頃には、おとめ座は夏至を支配していて、エジプト人はイシスとしてみていたのだそう。アラビアではアルアドラ「純粋な処女」であり、キリスト教の時代には子供を抱く聖母マリアになっていきました。
実はおとめ座は、どうも神話がハッキリとしない印象を持っていたのですが、純粋性、処女性などがキーワードとしてあり、その時々の時代や文明に応じておとめ座に当てはめられる女神が変化していくという事なのでしょうね。
また、12月にセイキムレイキ伝授のご縁を頂いたのですが、こちらはイシスとも繋がりの深いレイキになります。その関係で調べものをしていた折に、ゲリー・ボーネルさんの聖なる誕生(処女懐胎)のお話でイシスとマリアが取り上げられていたことを思い出しました。処女懐胎といえばマリアという印象ですが、イシスしかり、それ以前にもたくさんの聖なる誕生の逸話が存在しているようです。
おとめ座とは、聖なる乙女、聖母の事なのかも・・・と創造力を働かせてみました。
そんなスピカの恒星占星学的な意味は「女神からの贈り物、才能」です。
輝くばかりの才能、技量や能力を表わします。
スピカが上昇した時に生まれたのが万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートン。また古典音楽を代表するモーツァルトはスピカが太陽とパランなのだそう。モーツァルトといえば、音楽を聞くことで脳がα波の状態になりやすいと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。「女神からの贈り物」というキーワードも頷けますね。
そしてニュートンももちろん、他のスピカとの関連のある例を眺めていても、何となく自然法則と通じるような方が多い印象を受けました。おとめ座らしい「緻密な洞察力や知識」に支えられた才能とも言えそうですね。
占星術でおとめ座といえば、勤勉、職人、完璧主義や批判的などがキーワードです。スピカのキーワードは「女神からの贈り物、才能」とのことで、地道な印象のおとめ座のキーワードに彩が添えられるよう。おとめ座の新しい側面が見えてくるように感じました。