2014年に「声かけ変換表」がネットで拡散してから約6年。書籍化のお話を頂いてから5年、執筆にも丸2年もかかってしまいましたが、ようやく、楽々かあさんの「声かけ変換」の集大成が完成です(…げ、元号が変わっている〜!)。
一人の子を何年も、何十年も、そばで見守り続ける、同じ親ならではの視点で、気づくこと、できること、伝えられることが沢山ある気がしています。キレイゴトではない子育てだからこそ、現実的で手軽にできるノウハウが沢山詰まっていますので、「困ったな」「伝わらないな」と思った時に、あなたの子育ての応援団として、おそばでお役に立てていただけたら嬉しいです。
そしてこの間、うちでも、日本でも、世界でも、本当にいろんなことが起きました。
正直、これから厳しい時代に入っていくでしょう。うちの3人の子ども達の半年後の未来も、少し先の未来も、予定変更して書き換えざるを得なくなってしまいました。
それでも、今を生きる子ども達には、強くたくましくしなやかに、世界で何が起こっても、マイペースに自分らしく、できればなるべく楽しく、どんな子も、その子だけの人生を生き抜いてほしいと願っています。
難しい時代を生き抜く「適応力」を子どもに育てていくためにも、親の関わり方と日頃のコミュニケーションが、子どもの心に強い根っこを張る土台になっていくのだと私は思います。
できないことよりも、できることを。
ネガティブな情報よりも、少しでもマシなことを。
一見、当たり前でフツーに思えることの中に、小さな進歩やささやかな喜びを。
…こんなことに気づける目線を、親の日々の声かけを通して、子どもの目の前でお手本を見せながら、ゆっくり直伝していけたら、頭を柔らかく、心も柔らかく、きっと、新しい時代でもなんとかなるんじゃないかなって思っています。