Art & Metaphysical 色彩を巡って 〜赤〜
こんにちは Healing room ALBIREOのYewです。
すでに桜が咲き始めたところもあるようで、この頃は気候の変動を感じない日はありません。大切な地球の環境をみんなで守ってゆきたいものですね^^
さて今回の色彩コラムは、「赤」について綴ってみようと思います。赤というと、太陽や、炎、血液など、人間の生命を保つためには重要なものが多いですね。色彩心理では、パワーや興奮、発散、活動的、情熱や自己主張、行動、怒りなどのイメージを持つ色。
肉体への作用としては、見ることで興奮と覚醒を司る交感神経(反対に、青は鎮静の副交感神経)を刺激する色でもあります。7つのチャクラではルートチャクラの色ですが、このチャクラは一番下の基底の位置にあり、生存本能を司る場所。
そんな赤に惹かれるときは、抜きん出た存在になりたい時、注目されたり自分が主体でありたいと望む心理があったり、何かを貫く勇気と強さが欲しい時。アドレナリンを分泌させる働きがあるため、不満や怒り、ストレスやショックを抱えている時も惹かれることがあるようです。
正義感が強かったり、外交的でエネルギッシュな人が好む色で、男児向けの戦隊モノなどでは、正義のヒーローは赤の色彩で表現されることが多いですよね。
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赤の色彩を用いている画家というと、色彩の魔術師・マティスや、色彩の詩人・シャガールももちろん赤を使いますし、そのほかにも、この色を上手に使う近代の画家はいるのですが、私の印象では、やはり20世紀の絵画革命以降の画家たちは「青」が好きな傾向を感じます。画家の名前を冠したブルーはとても多いのに対して、赤は少ないのです。
一方で、赤というと革命以前の宗教画や宮廷絵画など古典に印象的なのです。キリストやマリアの衣装にもよく使用されますし、権威や権力、血統、伝統のイメージが強いですね。
そんな中でも印象的なのは、19世紀のイングランドの画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティ。名画をモチーフにした天使のオラクルカードでも絵が使われている画家さんです。彼の作品はキリスト教をテーマにした女性像が多いのですが、特に愛のテーマとして赤が使用されています。
偉大な詩人の父を持つロセッティの性格は、情熱的で怒りっぽく、支配的。でもその怒りは一次的な衝動で、じっとりと恨んだりなんてことは一切無かったのだそう。
これは、赤(特に炎かな)の性質をよく表しているなぁと思います。
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<ご挨拶>
ヒーリングルームAlbireoは、この2月をもって長期休業させていただくことになりました。ご縁をいただいた皆様には、心からの感謝を申し上げます。Arganzaさんのメルマガでは、色彩コラムを読んでいただき、ありがとうございました^^