ONAKA  1

「おなかを整える」1

〜ココロもおなかも、はらを整えることが、何よりの養生です。〜

はらをくくる、はらのむしがおさまらない、、こちらはココロの方
うんちが硬くて便秘する、食べたものが消化できなくてすぐ下痢する、、こちらはおなかの方
日諸木では、ついつい「ココロを整える」の視点からお話しがちですが
今日は「おなかを整える」のお話をしたいと思います。

「生きた菌が腸に届き、おなかの調子を良くする」
良く耳にするフレーズですが、これは必ずしも正しくありません。

「生きた菌が腸に届く」「○○菌が効く」ブームが起きているのは
東京大学名誉教授の微生物学者光岡知足氏の樹立した腸内細菌学を
簡易に報道、あるいは商品化された結果ともいえますが
この一般的に定着しつつある認識は、必ずしも正しくないことが多く
「もっと知ってほしいことがあります」と、氏はおっしゃいます。

光岡知足氏のご著書
「腸を鍛える」-腸内細菌と腸内フローラ-
から抜粋しながら、本を読む時間のない方の代わりに
少しずつ、氏の伝えてくださっていることをご紹介いたします。


良くわからないけど、体に良いといわれているからと
ヨーグルトを毎日一生懸命食べておられる方
いらっしゃいませんか?

ご自分に合った健康管理のため
腸内細菌の秘めた力を
少しずつしっかり理解していきましょう。

善玉菌と悪玉菌

菌というと悪さをする、悪玉菌と思い
除菌・抗菌に専念されている方もいるかもしれません。

でも「菌=悪玉菌」ではありません。
菌には善玉菌と悪玉菌とがいます。

光岡氏はこの「菌=悪」という一元的定説を覆すために
あえて「善と悪」の二元的な対比で
「菌=悪」ではないことを表現したとのことです。

まず「菌=悪」という固定観念を
崩していただきたいと思います。
無闇に抗菌したら善玉菌も死んでしまいます。
除菌・抗菌に専念することは得策ではありません。
ですから、無闇に抗菌薬を使っていた
医療のあり方も変わってきました。

あえて二元的に表現したということは
本当のところは二元ではない
ということです。

善玉菌・悪玉菌に加えて
日和見菌(ひよりみ菌)がいます。

今日から日和見菌(ひよりみ菌)
の存在も頭の中に付け加えて
いただければと思います。

「日和見」というのは
物事のなりゆきをみて、有利な方へつこうとすること
という意味です。

おなかを整えるということは
悪玉菌・善玉菌・日和見菌の勢力分布を
調整するということなのですが、、
今日のお話はここまでにいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

日諸木講座のご案内

<ココロを整える>
2019.12.22 古事記をたずね、己を照らす

2019.12.25 大祓詞書写会

 

<はらを整える>
2019.12.8  漢方のおはなし

北海道札幌市中央区宮の森4条13丁目4-27
011-215-9979

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