Metaphysica Colum
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今週は セラスリエさんの星めぐりコラムです。
・・星めぐりコラム恒星編~アルヘナ・・
こんにちは、ヒーリング&アストロロジーAngelicTwinkleのセラスリエです。
前回の星めぐりコラムでは「ふたご座」のカストルとポルックスを取り上げました。
『ふたご座は、光と闇、表と裏などの精神の二面性を象徴している』という事でしたね。
2024年5月26日から1年間は木星がふたご座に滞在している事もあり、ふたご座的な事象はクローズアップされやすい期間かも知れません。ふたご座は冬の宵に観られる星座ですが、ポルックスの踵(カカト)にある恒星がアルヘナです。
ふたご座のギリシャ神話については前回もご紹介していますが、もう一度復習しておきますと。
白鳥に化けたゼウスとスパルタの王妃レダの間に生まれた二人は双子の兄弟でした。不死身のポルックスは拳闘が得意で、カストルは乗馬の名手でした。不死身なのは、ポルックスでしたね。そのポルックスの踵が「アルヘナ」になります。
恒星占星学的な意味を見ていきます。
ブレイディによると『進む人、考えを広める』とのこと。
アルヘナが表すのは、大いなる誇りを持って地上に触れる、不死or神聖な存在の踵である。エジプトでは、夏至、冬至、秋分、春分に太陽神が地上に触れるとき、踵を傷つけながら物質界に自らを結びつけると信じていたそう。
「神聖なものが地上に触れるときには、ダメージを伴う。」そう、昔の人々は知っていたのでしょうか。踵と言えば、ギリシャ神話のトロイで有名な「アキレス」を思い出しますね。半神のアキレスは踵だけは不死ではなかったという。アキレス腱というと、弱点という意味になっていますが・・・傷ついたため神ではなく人になっているポイントなのかも。
また、理想を持って主義や信念に従って「進む」ことにも関連しています。(足ゆえに)前に進む、使命を果たすことでダメージを回復していく。その結果、使命やソウルの目的は果たされるし、その過程で自然と傷は癒されている、ということのよう。
アルヘナと繋がりを持つ人々について。
太陽とのパラン(太陽とアルヘナに繋がりがある)には、イギリスの女性として初めての首相マーガレット・サッチャー。月とのパランには神智学協会の設立者ブラヴァツキー夫人。土星とのパランにはロシアのピョートル大帝の名前が挙げられています。
新しい時代や社会、思想などを築いていった人々というイメージですね。
私は「神聖なものが地上に触れるときには、ダメージを伴う。」という概念から
Arganza世界観の「アンドロメダからやってきたアンドロセラフたち」を考えていました。聖なるものが地上に降りるとき、次元が違いすぎることで次元降下に伴う傷を負ってしまう。そこにフォーカスするのが「サンダルフォン・ニュートリッション」になっていますが、その概念が星や神話にも表れているのは、いつもの事ながら興味深いですね・・・!
また「ふたご座」のカストルとポルックスさえも。地上という世界や穢れを体験して傷ついたことで、光と闇、善と悪、表と裏という2面性に分かれたのではないか・・・という気もしてきました。
「踵(=自分)を傷つけるのか」「傷ついて二つに分かれて、それを統合していくのか」という違いはありますが、どちらもソウルの進化のためのプロジェクト、のようにも感じます。
そして、大変だけれど傷ついた踵で前に進むことで、傷を癒して使命を果たすことで道が拓けていくというのもその通りですね。
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<参考>
ブレイディ『ブレイディの恒星占星術』
藤井 旭『全天星座百科』
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