「セルフヒーリング・ライフ」~自然療法を取り入れたやさしい暮らし~
*金木犀は謙虚なクローン?*
晩夏の日差しが落ち着いて、少しずつ涼しくなってきました。
昨年に続く猛暑でしたので、ようやく解放された・・という安堵感を感じているこの頃です。
この記事を書いている今はまだですが、直に金木犀の香りが、風に乗って窓から舞い込んでくることでしょう。あの香りを嗅ぐと、いよいよ季節の移り変わりを感じるものです。
金木犀は、学名をオスマンサスといって、オスマはギリシャ語で「香り」、アンサスは「花」を表すのだそう。沈丁花や梔子と並んで、日本の三代芳香木とされているのだそうです。
金木犀の花言葉は「謙虚」。広範囲に広がる香りの影響力に反して、花がとても小ぶりで可憐であるためにその花言葉になったのだそう。確かに、あのオレンジ色のつぶつぶとしたお花は、見ていると可愛らしくてキュンとしますね。
最近は金木犀の精油もよく見かけますが、香りの効果はリラックスやストレスの解消、食欲を抑えるダイエット効果などもあるそうです。
私は同じ木犀でも銀木犀が好きなのですが、銀木犀の白い花は東日本の気候だと、木がある程度大きく育たないと花を咲かせないのだそう。なので、あの香りが漂ってくるとちょっとラッキーな気持ちになるのです。
今の住まいの近所には、金と銀と仲良く並んで花を咲かせている場所があるので、もう少ししたら彼らに会いに行こうかな~と思っています。
金木犀は雄の木と雌の木がある雌雄異株の植物ですが、この日本の土地に入ってきたのは雄の株のみなのだとか。なので庭木などで植えられている金木犀は、全て挿木などで増えた雄のクローン。ですから実はつけずに毎年花を咲かせて終わりなのですね。
この逸話はどこかSFぽくて、私は萩尾望都先生の漫画を彷彿としてしまったのですが、、メタフィジカルには一体どんな意味があるのだろう?と想像してしまう私でした。
by Yew