本ニュースレター4月号でも触れましたが、米国では毎年約1,000万トンものオフィス家具が埋立地に廃棄されています。この膨大な廃棄物は炭素排出を増やし、気候変動を加速させる要因となっています。その結果、毎年の最高気温が次々と更新されているのが現状です。
例えば、2021年には米国の消費者が2019年に比べて40億ドルも多くデスクや椅子、パティオ家具を購入しましたが、その多くが短期間で使用されなくなり、最終的には埋立地に捨てられています。この問題に対応するため、今、多くの家具メーカーが注目しているのが素材や製品の再利用です。これにより、環境負荷を抑えつつ、持続可能な未来を目指す動きが進んでいます。
ただし、「サステナビリティ製品」と一口に言っても、各国で基準や認証は異なります。代表的なものとして、PEFC認証、FSC認証、BIFMA LEVEL、EPD、USGBI**などがあります。
ヘイワースをはじめとする多くのメーカーは、「世界をより良くする」という使命のもと、環境に優しい素材の選定や廃棄物削減、有害化学物質の排除に力を入れています。これにより、環境・社会・経済のすべてにおいて持続可能な未来を実現しようとしています。
ヘイワースの公式サイトでは製品の認証情報が見えづらい場合がありますが、今回ご紹介するEcomedesサイトでは、そうした情報を簡単に確認できます。Ecomedesは、環境目標や第三者基準に基づいて製品を選び、その持続可能性を評価・測定・追跡できるツールです。座席、テーブル、ワークスペース、照明など、幅広い製品が対象となっており、環境に配慮した選択をサポートします。
サステナビリティ製品の導入をご検討の際は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。また、以下のヘイワース製品のEcomedesサイトも併せてご参照ください。
**補足説明:
1.PEFC認証(Program for the Endorsement of Forest Certification)
持続可能な森林管理を評価する国際的な認証
2.FSC認証(Forest Stewardship Council)
持続可能な森林管理を評価するが、基準がより厳しい
3.BIFMA LEVEL
商業用家具の持続可能性を評価する認証
4.EPD(Environmental Product Declaration)
製品の環境影響(例:温室効果ガス排出量)をライフサイクル全体で定量的に示す
5.USGBC(U.S. Green Building Council)
建物の持続可能性を評価する団体(LEED認証を提供)