星めぐりコラム恒星編〜デネボラ
こんにちは、ヒーリング&アストロロジーAngelicTwinkleのセラスリエです。
気付けば星めぐりコラムもNo20となりました!
星座についての理解も深まっていくようで有難く感じています。いつもお付き合いをありがとうございます。
2回連続で獅子座の恒星ゾスマとレグルスを取り上げています。
今回は違う星座にフォーカスしようかと思っていたところ、Arganzaで展開していた「エルの贖罪」のテーマと思いがけないシンクロがありました。高次のサインのように感じましたので、今回は獅子座の3つ目の恒星「デネボラ」を取り上げますね。
デネボラは、ライオンの尻尾の辺りにある白い2等星です。
2等星にも関わらず、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカと共に春の大三角の一つになっています。
獅子座のギリシャ神話についておさらいを。
獅子座は紀元前6,000年〜3,000年まで夏至の太陽と同時に昇っていたためエジプトでは太陽信仰、ナイル信仰とも結びついていました。
セクメトという女神も獅子座の象徴と考えられていて(人間がラーに抗おうとしたため)人間に罰を与えるために遣わされた女神でした。セクメト像は、ライオンの頭に女性の姿をしています。
一方で、獅子座が夏至に昇らなくなっていくと重要性を失い、ギリシャやローマではネメアの谷に住み着いて人を襲ったという「ネメアのライオン」として認識されるようになっていきます。
デネボラの恒星占星学的な意味を見ていきましょう。
ブレイディによると『主流から外れること、不服従』とのこと。
デネボラは農村地域でひっそりと行われて来た女神信仰を象徴していて、主流の流れから外れていることや不服従を表す。まさに「ネメアのライオン」を象徴しているよう、とのこと。アウトサイダーのような生き方、というイメージですね。
ネメアのライオンは、ネメアの谷に住み着いて人や家畜を襲ったとされています。
もう少し調べてみると、月の女神セレーネがネメアのライオンを生んだという説や
ネメアのライオン退治は「古い女神信仰の消滅」を表しているという説もあります。
それで話は戻りますが、今回Arganzaさんの「メタトロンリンク3&エロヒムの贖罪」にて。ある種のリリス的な象徴として白いライオンが登場していました。
このストーリーにはイシスの巫女が関係してくるのですが、アトランティス末期に半数は無事だったものの、半数が堕落するという出来事がありました。さらに、無事だったのはシリウスやアルクトゥルス系の白や青の要素を持っている巫女達、堕ちてしまったのはリラ系の黄色や月の要素を持つ巫女達、とのことで。
その堕ちてしまった方の巫女達は、その後見捨てられてしまうような悲しい経験をしていく事になるようなのですが・・・彼女たちのリリス的な集合エネルギーの象徴が白いライオンとのことでした。
デネボラの「主流から外れる」というキーワードも「まさに」という感じですし、「選ばれなかった」という物悲しい空気感のようなものがここ数日迫ってきていました。(10月2日にこちらの記事を書いています。)
デネボラ、ネメアのライオン、月の女神との繋がり。さらにリリス的な白いライオンの登場でピースがピタッとはまり驚きました。
星めぐりコラムを通して星座について改めて調べていますが、やはり各星座は、何らかの神話的・宇宙的な出来事、ストーリーや存在などを象徴していそうだと思っています。
それで、地球の歳差運動によって、北極星となる星と星座や、春分点、夏至点など「重要とみなされている位置」にある星座も移動していきますね。それにより「重要性を失ってしまった星や星座」には、特に「物語」がありそうだなと今回感じました。
また、今回に限った話ではないのですが・・・。ご縁のある恒星を調べている方もいらっしゃるかも知れないので補足をさせて下さい。
デネボラとご縁のある方がリリス的という事ではなく、星の背景にある原型ストーリーとして捉えて頂けたら嬉しいです。型破りだったり主流から外れるような考え方や生き方になりやすい傾向はあるようですが、それが良い結果に繋がることも、もちろんあります。
さらにもう少し書くと、私たちは成分の濃淡はあれど様々な宇宙的な要素、ジェネシス原型パターンを持っています。進化側も非進化側も、両方持っているのだと思います。
そして、もし「もう必要ない」と感じる要素をご自身の内や周囲に見つけたとしても、カルマを昇華したり、癒して手放していくことで軽くなっていくのがエネルギーワークですね。
その積み重ねで、きっと現実を変えられるようになっていくのだと信じています。
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<参考>
ブレイディ『ブレイディの恒星占星術』
松村潔『トランシット占星術』
藤井 旭『全天星座百科』