SIBO(シーボ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
胃の不快感、腹部膨満感、よくガスが溜まる、下痢が続く、または便秘ぎみ、そんな症状が続く方は一度このSIBO(小腸細菌異常増殖)を疑っても良いかもしれません。
小腸といえば、全長6Mにも及ぶ長い器官で、検査が困難なこともありその全容はまだまだわからないことも多く「謎の臓器」言われていますが、一般的には
食べ物の消化や分解、吸収が行われている器官であり、リンパのネットワークが張り巡らされ免疫にとってとても重要な場所です。
SIBOはその小腸に住んでいる「常在細菌」が異常増殖してしまう症状のことで、
日本の医療業界の中では日本の医学書に載ってないが故、なかなかその症状への理解が進んでいないと言われており、 胃の不快感や膨満感で病院に行くと「逆流性食道炎」や「萎縮性胃炎」と診断されるケースもよくあると聞きます。
その場合はいくら薬を飲んでも改善せずさらに症状が悪化する場合もあり、
根本的な問題の解決には至りません。
SIBOかどうかを判断するには、理解ある病院での呼気テストを通じた診断にて、「リフキシマ」等の真菌性抗生剤を処方してもらうのが最短ルートだと言われておりますが、自宅にて対処できる方法としては、まずは「低FODMAP」です。
「FODMAP」とは、F=発酵性食品、O=オリゴ糖(豆類や納豆、キムチ等)、D=乳糖(ヨーグルト、アイス等)、M=単糖類(果糖=果物、はちみつ)、A=and、P=ポリオール類(キシリトール、マッシュルーム、カリフラワー、さやえんどう等)の事で、それらを摂り入れる事をまずは止めてみる事です。
最近は「腸活」が盛んに健康活動として推奨されていますので、僕も腸内環境を良くするために日々「腸活」には勤しんでおりますが、腸内環境に良いとされる発酵性食品やオリゴ糖などはむしろSIBOを悪化させる原因となります。
ですので、この「FODMAP」類を食した際になんだかお腹が張るな、便の質があまり良くないな、と感じたことがある場合は、一旦止めることをお勧めします。
SIBO対策にはその他にも、「ファスティング」も効果絶大ですので、
こちらもお勧めしたいところですが、無理な「ファスティング」は体への負担も
大きいため、理解あるトレーナーの指導のもと行うことをお勧めします。
「腸活」のために、と日々前進し続けることが常に正しいとは限らず、おかしいな、と思えば時には一旦立ち止まる、道を変える、ことも必要です。
いずれにせよ、まずは日々の「食生活を見つめること」と、ご自身の「体感」を感じるようにするのが良いのかもしれませんね。