風香り日に、亀鳴く。

 日常の中、春へと向かう変化に吸い寄せられる。少しずつ現れ始めた春の兆しを楽しみながら、

 Works-Mニュースレター、今号もぜひご一読ください。

News.1

 

 ついに明日初日を迎えるM-laboratory新作「あなたがいない世界」。

 出演者インタビュー最後を飾るのは今津雅晴。これまでの活動の中で感じてきたこと、日々の中で感じる、踊ることへの思いや「あなたがいない世界」について、いろいろお話聞かせていただきました。ぜひご一読ください。

(これまで国内だけにとどまらず海外での活動もされてきた今津さん。今日はそのあたりのお話から、少し詳しくお聞かせいただけますか?)

 

 

【今津】海外でルイーズ(ルイーズ・ルカヴァリエ)のラララ・ヒューマン・ステップスでツアーを回っていた時は、同じ作品を3年間ぐらいやっていたんですよ。

 

 

(海外で踊るようになったきっかけはなんだったのですか?)



【今津】CJ8(セゾン文化財団のプロジェクト)で最初に行ったんです。それこそ、ルイーズは憧れのダンサーだったんですよね。その頃のM-laboratoryもラララ・ヒューマン・ステップスのビデオを見て、それを真似したりしていたんですよ(笑)。そういう経緯もあってね。CJ8でのプロジェクトはカナダ人の振付家が日本のダンサーに、日本の振付家がカナダ人のダンサーに振りを付けて作品を作るというものだったのだけど。その時にはみつ(笠井瑞丈)とも一緒だったんだよね。みつの振付家と僕の振付家は違ったのだけど、僕の振付家はルイーズ・ベタール。その作品で各地を回って、日本でもやったんですよ。京都・東京、名古屋だったかな。これがカナダで踊る最初のきっかけかな。

 

 

(それはどのくらいの期間だったんですか?)

 

 

【今津】1年もいなかったかな。クリエーション期間として1ヶ月ぐらいカナダに行って、そこからツアーみたいに各地を回って。まだ20代の頃だったかな。3ヶ月ぐらいの間にカナダはバンクーバー、トロント、オタワ、モントリオール、日本は東京、京都、名古屋を回ってね。みつとはツアー中、一緒だったので、ずっと飲んでましたね(笑)。このツアー公演を見た人の中に、ルイーズ・ベタールの高校の同級生だったルイーズ・ルカヴァリエがいて、一緒に踊らないかっていう話をくれたんですよね。それをきっかけに、そのツアーの後もカナダで踊ることになって。そこから2年ぐらいツアーで回って、いろんな人と一緒にワークをしたり作品を踊ったり。その中の一つをマリー(マリー・シュイナール)が見てくれて、面白いから一緒にやろうよって声をかけてもらって。そこからカンパニー マリー・シュイナールに参加することになったんだよね。マリー・シュイナールではツアーが多くて、1週間ぐらいリハーサルした後は3か月のツアーに出て帰ってこれない。その時は同時に9作品ぐらいを回していて、プラス各作品のアンダーもしないといけないから18作品分を常に覚えてやってるっていう(笑)。ゲネプロ・本番が続く毎日だったけど、楽しかったですね。本番の前に、別の作品のリハーサルが入るとかもしょっちゅうでね。常にこう、作品が追いかけてくる感じ。ルイーズのところで初めて海外で踊ってお金を頂いて、そのあとマリー・シュイナールでも正式に契約をして、海外で踊りながら生活していくという日々を過ごして。とにかくツアーで各地を回ることが多かったから、移動して、本番して、っていうのの繰り返しの日々。ヨーロッパとかのツアーではバス移動のことも多くて、荷物をたくさん乗せることができないから一人が持ち運べる荷物の大きさが決まったりしてるの。荷造りをどれだけコンパクトにまとめるかが求められるんだよね(笑)。ある時、イタリアだったかな...、すごく素敵な器を見つけたんですよ。綺麗だなと思って、買おうかなと思うんだけど荷物になるなって思っちゃう訳ですよ。割れ物だし持ち運び大変かなって(笑)。その時に、何だかね。せっかく踊りで稼いでも、欲しいものが買えないのか...って思っちゃったりして。とにかく忙しかったんだよね。モントリオールには8年間いたんだけど、ずっとツアーに出ていて...。モントオールはすごく思い出深い場所だけれど、ホームにいるっていう感じはなかったなぁ。すごくいい場所で思い出深い場所なんだけどね。仕事する場所っていう感じはしていたね。

(このカナダに行かれていた8年の間にM-laboratoryが活動を停止するわけなんですね。)

 

 

【今津】そうなんだよね。停止しちゃったんだよね(笑)。停止する時、戻ってこれないかって三浦氏(三浦宏之)からも連絡をもらったんだけど、ツアー中だったから戻れなかったんですよね。

 

 

(日本にはいつ頃戻られてきたんですか?)

【今津】横浜の赤レンガ倉庫で三浦氏が作品を演ったのはいつだったですかね。確か2016年だったと思うんですよ。(2016年Works-M Vol.7「クオリアの庭」)僕が帰ってきてすぐだったから。それを見てね「あ、エムラボだ。」って思って、自分が入っていないエムラボを見て、まさに今の「あなたがいない世界」みたいというか。Works-Mだからエムラボではないんだけど。三浦の香りというか(笑)。三浦の香りが充満した箱の中というかね。海外から帰ってきて、三浦の香りの箱を被せられた気分。

(今津さんにとってM-laboratory踊るってどういう感じなんですか?)

 

 

【今津】日本でもいろんな方のカンパニーに参加させてもらっていたけど、それぞれに特色があって、そこに入っていくっていう感じがあったけど、エムラボは一番自分でいられた場所かなと思ってる部分はあるかな。アホなことしてもいいんだって(笑)。どちらかっていうと作品の中で外し的な存在であったところはあるし。

皆そうなのかな、丸ちゃん(丸山武彦)にしても、三浦氏にしても、さいさい(斉藤栄治)にしても、みつにしても、秀ちゃん(鈴木秀城)にしても、かねやん(兼盛雅幸)にしても、それぞれの男くささがあって、皆全然違う方向を向いているから、面白いなって。

 

 

(そこが魅力の一つですよね。)

 

 

【今津】うん。だから、海外ではエムラボの時のスタンスでやってた感じがあるね。海外に行って踊るっていうことは「あなたは何ができるんですか?」って問われていて、それを提示するっていうことが多いから。そういった意味で、エムラボは僕のホームなのかなと思いますね。

 

 

(M-laboratoryでのスタンスが海外で踊っていく時に良かったっていうことなんですね。)

 

 

【今津】そうですね。海外では「個」っていうところをすごく大切にしてくれているところがあるから。師匠が誰でも関係ないし、これまでどこで何をやっていたかも知らないし、どこの東洋人だよっていう感じがあって。だから「個」というのを持って戦っていくわけですよ。だからこそ、素でいられるエムラボでの活動は楽しかったですよ。

 

 

(M-laboratoryが活動を再開して3作品目と今回なりますが、クリエーションをしながら思ったこととか感じたこと。昔と変わったなと感じところや逆に変わらないなと感じていることなどありますか?)

 

 

【今津】そうですね、歳を取ってくると...歳を取るっていう言い方も変なんだけど、色々なレイヤーが増えて、僕に取って一番最初のレイヤーは小学校の時に親父が死んだっていうことがあったりして。色々なものが無くなってきたり、増えたり。色んなことが起こるからね。自分の子供が生まれたりとか。そういう中で、自分も変わらなきゃいけないっていうか、立場も変わるし。楽な部分で言えば、そこにずっといればいいと思うんですけど、どうしても新しいことにチャレンジしたくなってしまう自分自身がいたり。子供が生まれて成長していく中で、子供自身も色んなところで新しことに出会っていくと思うんですよ。例えば、「もの」を持ってだとか、「もの」を離してだとか、そこに「もの」があるっていうことを発見したり、出会ったりしていく様子を見ていると楽しいし、なんかもっともっとこれから先自分自身が挑戦していかなくちゃいけないことはたくさんあるんだなって思いますね。まあ、今回で踊るの最後なんですけど。自分自身でそこに留まるのは...ダンスは他の人に任せていいんじゃないかなって。

 

 

(踊ることをですか?)

【今津】そう、踊ることを。結構、若い頃には早く回るとか、高く飛ぶとか、早く動くとか、そういうことにすごく拘っていたんです。やっぱり歳を取ってくると、自分より早く動く人は出てくるし、自分より高く飛べる人は出てくるし。体が衰えてくるっていうのは面白いことではあるんですけどね。だから高く飛んだり、早く動いたりっていうことは俺じゃなくてもいいんじゃないかなって思うところは正直あるから、それよりも自分にしかできないところで勝負していく必要がある気がして。それで自分で会社を立ち上げたりしたんだけど、そういうことは自分でしかできないことだから。日本では、いいダンサーが育っていく環境はある中で、その人たちがその後、踊っていく環境っていうのは、日本と海外とは大きく違っているなと感じているんです。自分が踊っていたモントリオールやブリュッセル、スイスとかのような環境が、なぜ日本では作られないんだろうと思っているところがあって。日本のダンサー自体も今の状態に頼りきっているっていう現状があるんじゃないか、だとしたら尻を叩くじゃないけど、そういうことをする人間が必要なんじゃないかと思っているんですね。違う考え方でお金を稼ぐ手段を持たないとダンサーとしての希望が持てないんじゃないかと思って。例えば子供を持った時に、ダンスをやめますってなったら悲し過ぎるじゃないですか。そういう意味ではもっと希望を持ちたいし、子供がダンスを始めた時に、ダンサーを憧れの存在にしたい。今の状況だと「あの人みたいに踊りたい」って子供がいうと、親は「でもダンサーは食えないからやめとき」って言われてしまう。まあ、それは間違いではないじゃないですか、今の状況だと。だから何かで絶対に稼げるダンサーを作りたいと思っているんですね。

(今のお話を聞いて、踊ることのかたちっていうことをすごく考えましたね。今津さんが踊りをやめると言われた時に、でも踊っているじゃないと思ったんですよね。その、生きていくために。)

 

 

【今津】そうそう、だから体を動かさなきゃ踊りにならないっていうこと自体も全然違うと思うし。ダンスを踊るっていうことは生きることだと一緒っていうところもすごくあるし。そうなんですよね。だから今回...一つの言い訳に聞こえるかもしれないんですけど、この歳になって、例えば贅肉が付いてきてっていうところも...。例えば舞踏のような、体の研ぎ澄ませた形もあると思うんですけど。でもリアルに生活する中で、贅肉が付いてきたその人たちが踊らないと現実離れしているっていう感じがして。現実離れしているものを見せたいっていうんであれば、ダンスじゃなくてもいいんじゃないかなと思うところもあったり。でもそこらへんは毎日葛藤しているから。でも本当になんか、このグループにいれてよかったなと思うし。自分らしく一番いられるところかなって思うし。でもまあ、さいさいともう一度踊りたかったですね。

 

 

(本番に向けて、一言いただけますか?)

 

 

【今津】「あなたがいない世界」っていうものを考えた時に、全てそのような気がしていて、あなたがいない世界に対して残像を求めるからそこには愛があるんだと思うんですよ。ここにいた人に対して、その思いだけが残っているっていうのは本当に日常生活の中でたくさんあると思う。例えば振付も、あの時の振付家はこういう風に言ってっというところからそのフォルムを残していったり、あいつこの振り好きだったな、ってその振りを入れていったり。そう思うとダンサーとかダンスとかって思いで作っていることがすごく多くて。それは日常生活自体もそんな感じで、あいつ今なにしてるかなとか、親父だったらどういう風に言うかなとか。それは想像だったり、残像であったり、理想であったりすると思うんですけど、そういう影みたいなものと向き合っていくことってたくさんあると思う。舞台上でそこに向き合う。お客さんにも向き合ってみてほしいなと思いますね。舞台芸術って自分自身の残像を追っていく作業だと思うし、それに対してお客さんとの共鳴作業だと思うんですよ。ある一つの風景を思い出した時に、わかるわかる、その気持ちわかるっていうことは、それって一つの残像を共有しているっていうことで。自分の中で残像を一つ作って、それがあなたであって私であってっていうところだと思うんですよ。それが投影できたらいいなと思います。

今津雅晴

 

金森穣、木佐貫邦子、北村明子、近藤良平(コンドルズ)、島崎徹、勅使河原宏、野田秀樹らの国内外作品、様々なジャンルの作品に参加。'99年より自主作品に取りかかり、独特独自の世界観を追求する。

'05年文化庁派遣在外研修員としてモントリオールに滞在。Louise Lecavalierとの作品にて世界各国で好評を博す。'08年Company Marie Chouinardに参加。国境の枠を乗り越え、身体の可能性を常に挑戦し続けている。

'12年7月より活動拠点を日本に移し自身のユニット『猿目』を結成。

​株式会社サルディを設立。

 M-laboratory新作「あなたがいない世界」

 いよいよ明日、中野テルプシコールにて初演の幕が上がります。

 

 明日3月2日(土)19時公演、お陰さまで前売チケット完売となりました。

 ありがとうございます。

 3月3日(日)14時・18時公演はお席に余裕がございます。

 3日の前売チケット受付は2日(土)23時59分まで受付いたします。

 

 「あなたがいない世界」

 ぜひ目撃ください。

 

 

 

M-laboratory 新作公演「あなたがいない世界」

予約・問合せ

M-laboratory

WEB予約 http://worksmlabo.wixsite.com/m-laboratory/reserve

MAIL予約 worksmlabo@gmail.com

TEL 042-316-6103 FAX 042-316-6102

News.2

 

 ついに明日。

 上演。

 

 

 

あなたがいない世界に、私はいる。

 

 

 

 

 M-laboratory 新作「あなたがいない世界」 

 

 ついに明日本番を迎えます。

 

 一人一人が想像する「あなたがいない世界」。

 果てのない世界。水脈のように5人のからだが持つ時間の流れが世界の隅々へと広がっていきます。

 そこで生まれる世界の様子を見渡し眺めていただきたいと思います。 

 2日(土)19時公演の前売チケットは完売となりました。

 3日(日)14時・18時公演はお席まだ余裕ございます。3日公演の前売チケットご予約受付は3月2日(土)23時59分まで受付しております。

 

 今回、公演会場では「あなたがいない世界」のオリジナルポストカードを販売いたします。

 ぜひお手に取ってご覧ください。

 

 3月2日・3日。中野テルプシコールにて上演。

 会場で直に体感ください。

 皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

M-laboratory 新作公演

「あなたがいない世界」

 

作・構成・振付・出演

三浦宏之

 

出演・振付

今津雅晴 上村なおか 笠井瑞丈 小暮香帆

 

日時

3月2日(土)19時

3月3日(日)14時・18時

(開場は開演の30分前)

※2日(土)19時の回、前売チケット完売となりました。

 

☆本公演では会場にて「あなたがいない世界」のオリジナルポストカード(1枚 150円)を販売いたします!

 

会場

テルプシコール(東京都中野区中野3-49-15-1F)

 

料金

一般前売 3000円 当日 3500円

学生前売 2500円 当日 3000円

 

予約・問合せ

M-laboratory

WEB予約 http://worksmlabo.wixsite.com/m-laboratory/reserve

MAIL予約 worksmlabo@gmail.com

TEL 042-316-6103 FAX042-316-6102

 

照明

古矢涼子

 

音響

角田寛生

 

クリエーション協力

丸山武彦 

 

作曲 M2 三浦宏之 角田寛生(共同製作)
   M5 Remix 三浦宏之
   M6 三浦宏之

 

企画

M-laboratory 

M・O・W M-Lab Open class & Workshop

 

制作

Works-M

田中麻美

 

協力

兼盛雅幸

定方まこと

野口友紀

 

主催

M-laboratory

「あなたがいない世界」公演特設ページはこちら

http://worksmlabo.wixsite.com/m-laboratory/anatagainaisekai

 

M-laboratory 公式サイト・Facebook・Twitterで公演の最新情報を発信していきます。

公式サイト

http://mlaboratory.jp

Facebook

https://www.facebook.com/mlaboratory1999/

Twitter 

https://twitter.com/Works_mlabo

News.3

 

 

オープンクラス「からだアトリエ」2019年3月よりスタート

 

M・O・W M-Lab Open class & Workshop では、三浦宏之による「からだアトリエ」を、

3月より毎週金曜日19時〜21時で開講します。

音楽家が自らの楽器を持つように、画家が自らの筆を持つように、ダンサーは自らのからだを持っています。

日々の修練によって音楽家は楽器をからだの延長とし、画家は筆をからだの延長とします。

そして、ダンサーは自らのからだを、楽器として、あるいは筆として、扱えるようになる必要があります。

自らのからだのうちに、表現するための道具がある。

 

無意識に所有している自らのからだを意識すること。

そして、そのからだを自らの意思で確実に扱えるようになること。

そのような作業を、時間をかけてゆっくりと行ってゆきたいと思います。

表現を難しく考える必要はありません。

まずは、動き出すこと。

 

その一歩は、すでにあなたの生きた表現に繋がっています。

 

からだで表現したい人のために。

からだアトリエで、お待ちしております。

 

 

 

三浦宏之

三浦宏之 オープンクラス

「からだアトリエ」

 

 

日時 毎週金曜 19:00〜21:00

  (3月日程)

   3月8日 (金)19:00 〜21:00

   3月15日(金)19:00 〜21:00

   3月22日(金)19:00 〜21:00

   3月29日(金)19:00 〜21:00

 

☆ダンス経験不問・高校生以上であればどなたでもご参加いただけます。

 

料金 1クラス 2500円

 

会場 JR中央線「武蔵小金井駅」周辺施設

   ※会場詳細は下記にてご確認下さい。

 

  M・O・W M-Lab Open class & Workshop

 HP https://mlabinstitute.jimdo.com

 Facebook https://www.facebook.com/M.Lab.Institute/

 Twitter https://twitter.com/Works_mlabo(Works-M)

 

申込・問合せ 

M・O・W M-Lab Open class & Workshop

 

mail mlabinstitute@gmail.com

tel 042-316-6103 fax 042-316-6102(M-laboratory)

 

企画・主催 Works-M
      http://worksmlabo.wixsite.com/works-m
 

 M・O・Wで行われるクラス・ワークショップは、すべてオープンクラスとなっております。

 国籍・性別・経験不問。高校以上であればどなたでもご参加いただけます。

 「からだアトリエ」で皆さまのお越しをお待ちしております。

三浦宏之 Hiroyuki Miura

 

M-laboratory主宰/ Works-Mアートディレクター/ 振付家/ ダンサー

'93年土方巽記念アスベスト館にて舞踏を始める。以降これまでにダンサー及び振付家として欧州、アジア、北米、南米、計21ヶ国45都市以上での公演に参加。'09年それまで活動していた東京から岡山に移住。10年間、岡山を中心とする活動を行い、'18年より東京へ戻り東京を拠点とした活動を再開。

 

'99年ダンスカンパニーM-laboratoryを東京にて結成。これまでに28作品を製作し国内外で上演。'02年よりソロワークを開始しアジアを中心に国内外で上演、振付作品製作、ワークショップ活動を行う。

'10年よりアートユニットWorks-Mを開始。これまでに8作品を製作し、東京・横浜・秋田・京都・神戸・岡山・福岡・沖縄にて発表。振付作品以外に「身体」をモチーフとした現代美術インスタレーション作品も発表。さらに'16年からはプロデュース・マネジメント業務を開始する

 

'15年にはM・O・W M-Lab Open class & Workshopを開講し、国内各地にてワークショップやオープンクラスを実施するなどアウトリーチ活動にも注力している。

'17年M-laboratory東京にて活動再開。

近作は'16年横浜ダンスコレクションアジアセレクションにて上演された「クオリアの庭Garden of qualia」'17年M-laboratory 活動再開作品「Moratorium end」'18年東京・岡山・沖縄の3都市で上演された「いなくなる動物」がある。

2019年3月には、M-laboratory新作「あなたがいない世界」を上演。

横浜ダンスコレクションRソロ×デュオコンペティションナショナル協議員賞受賞。東京コンペ#2優秀賞受賞。 

http://mlaboratory.jp http://worksmlabo.wixsite.com/works-m

News.4

 

巻末連載「生活の六行」

 いつもの生活の中、当たり前の日常の片隅から、クリエイティブは始まっている。

 多岐にわたる活動を展開しているオイリュトミスト・ダンサーの鯨井謙太郒氏が、日常の視点を

六行の言葉に納めました。

 連載2回目。氏による「生活の六行」を、今号もお楽しみください。

  新幹線の窓から、斜陽を浴びて広がる田畑をぼんやり眺めていた。

 

  遠くに、水牛のように畑を四足のシルエットが動いている。

 

  一瞬、馬か牛か、獣の類を想起したけれど、よく見ると農夫の格好をしている、、、人だった。

 

  その向こうのあぜ道には、痩せた犬と散歩している人の姿もある。

 

  陽光にとけてゆく人間の垂直な像と、水平な犬の姿勢。

 

  ジャコメッティの彫像を思い浮かべるや、いっせいに角度を変えて逃げ去っていった。

鯨井謙太郒 KENTARO KUJIRAI


オイリュトミスト・ダンサー。笠井叡に師事。天使館の国内外の公演に多数出演。2010年より定方まことと共にユニット「CORVUS」を始動、舞台活動やワークショップを行う。2015年、自身によるプロジェクト「KENTARO KUJIRAI コンペイトウ」を主宰し、『阿吽山水』(2018)、『灰のオホカミ』(2016-2018)、『桃』(2017)など、ジャンルを越境した作品を発表。近年はISSEY MIYAKEなどのモデルとしても活躍。
ペルセパッサ・オイリュトミー団メンバー。

http://kujiraikentaro.com/

 

 

プロフィール写真:Eleonora Cerri Pecorella

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Re-production of performing arts

Works-M

 

公式サイト

http://worksmlabo.wixsite.com/works-m

☆公式サイトではこれまでに企画・上演した作品Archiveをご覧いただけます。

Facebook

https://www.facebook.com/ArtWorksM/

Twitter

 https://twitter.com/Works_mlabo

Works-Mでは今後もニュースレターを配信する予定です。定期購読をご希望の方は下記フォームよりお申し込み下さい。今後もニュースレターをお送りさせていただいきます。

 

●本メールはM-laboratory、Works-M、M・O・W M-Lab Open class & Workshop、三浦宏之の公演アンケートにて案内を希望された方、関係者と名刺交換された方、WEBにてチケットのご予約をいただいた方へも配信しております。

 

●ご友人・お知り合いでご興味のある方いらしゃいましたら、ぜひこのニュースレターをおすすめ下さい。ニュースレターの転送大歓迎です。

 

●「からだは意志の表出としてのみ、ある。」三浦宏之

最新情報をメールでお届けします
配信登録

SNS でシェア

Facebook でシェアX(Twitter)で共有

Works-M Facebook  
このメールは Wix で作成されました。‌ サイトを見る