Japanese Nursing Society of PAS Based Self-Care Therapy

 

PASセルフケアセラピィ看護学会

ニュースレター 2024年 夏号

 猛暑続きの昨今、会員の皆様にはお元気でご活躍のことと拝察します。本号では第6回大会の大会長から第7回大会長へのメッセージ、第7回大会長から会員の皆様へのメッセージ、第7回大会関係者から会員の皆様へののメッセージ、学会主催のケースカンファレンスの参加者からの声、委員会便りとして新しく委員会の委員長になった方々から会員の皆様へのメッセージ、事務局便りを掲載しています。

第6回大会を終えて:第7回大会に向けて

 

                 山岡由実(理事長代行)

                   大阪医科薬科大学 教授 

 

2023年9月3日(日)にPASセルフケアセラピィ看護学会第6回大会をオンラインにて開催し、早や1年が経ちました。開催に際しご参加いただいた皆様、学会会員の皆様、そしてご支援ご協力をくださった皆様方に、この場をお借りし、改めまして心より感謝申し上げます。

  私はこれまでオレムのセルフケア,オレム・アンダーウッドのセルフケアモデルを基盤に、精神看護実践・教育・研究に取り組み、その中でより一層セルフケア看護介入の難しさと重要性、そして対象理解と実践への手がかりとしての精神力動理論の活用の重要性を強く実感しておりました。そこで第6回大会大会長を拝命した際、PASセルフケアセラピィ看護学会ならではの視点として、精神力動理論における「自律性自我」という概念をおき、セルフケア看護介入を改めて見直す機会としたいと考えました。第6回大会のテーマは『自律性自我を促進するセルフケア看護介入の現在と未来』です。私にとっては改めてセルフケア看護アプローチにおける精神力動理論の意味を見いだす機会となり、ご参加くださった皆様とセルフケア看護介入の現在と未来を検討する機会とさせていただけたことを、心から有難く感じています。学会会員の皆様とは、PASセルフケアセラピィ看護学会誌の第6巻でも共有させていただけることを楽しみにしております。

 さて2024年9月1日、今年のPASセルフケアセラピィ看護学会第7回大会開催の日程が近づいてまいりました。本大会大会長は星槎大学大学院教育学研究科修士課程教授の松枝美智子先生です。松枝先生と私は兵庫県立看護大学時代の大学院CNSコースの同窓生で、オレム・アンダーウッド理論を看護モデルとしてセルフケア看護アプローチを学んだ仲間です。先生はこれまでずっとセルフケア看護に真摯に向き合い続けてきた方で、そのパワーは比類無く、その信念は一貫して揺るぎない素晴らしい教育・研究・実践家です。今年度は大会への準備期間が短い中でリーダーシップを発揮し、テーマを「ケア困難な患者の地域生活を豊かにするためのセルフケア看護アプローチの実装」として、様々な興味深いプログラムをご用意くださいました。

 PASセルフケアセラピィ看護学会は慢性疾患患者のある患者のセルフケア支援の実践的,学術的な発展と体系化を目的としています。大会はその目的のもと、皆様と様々な知見を共有し、検討し、未来を創造していく一つの大切な機会と考えています。松枝大会長のもと、第7回大会関係者一同有意義な大会とすべく準備を進めております。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

大阪医科薬科大学HP

第7回大会長から皆様へのメッセージ

 

            第7回大会長・企画委員長 松枝美智子

             星槎大学大学院教育学研究科修士課程 教授

              九州・沖縄高度実践看護師活動促進協議会 代表

 諸般の事情で6月末の理事会で急遽第7回大会長を拝命した松枝美智子です。残すところあと2か月という段階での大会長交代であったため、迷いもありましたが危機には強いので何とか周囲のサポートを得ながらやり遂げたいと思い、役割を引き継ぎました。この仕事を引き受けることができたのは、これまで私が代表を務めている九州・沖縄高度実践看護師活動促進協議会が2年間行ってきたWAM助成事業「COVID-19大規模災害で疲弊した看護職者への総合的支援事業」で培った知識と技術、仲間の協力があったおかげです。九州・沖縄高度実践看護師活動促進協議会の理事会承認で名義後援もいただいていることにこの場を借りて心より、御礼申し上げます。

 第7回大会の参加者の皆様に少しでも意義深い体験をしていただけるように、大会事務局・大会企画委員会・大会実行委員会と力を合わせて準備に邁進したいと思います。

 開設後7年、PASセルフケアプログラムとPASセルフケアセラピィの技法的な発展、技法を用いる人のスキルの向上を目指して学会一丸となってその課題解決に向けて活動してきました。今後はその基盤の上に立ち、全国でセルフケア看護アプローチを実践、教育、研究していらっしゃる実践家・研究・教育者と繋がり、セルフケア看護アプローチの深化と進化に寄与したいと考えています。本第7回大会がその契機となるよう、大会長として鋭意努力していきたいと考えていますので、変わらぬご支援、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、お願いいたします。

 本学術集会が全国でセルフケア看護アプローチを実践、教育、研究していらっしゃる実践家・研究・教育者の知的・実践的な交流の場になるように大会関係者一同、力を合わせて準備したいと思います。多くの皆様のご参加をどうぞよろしくお願いします。

第7回大会開催告知(依頼)の文書
第7回大会フライヤー
第7回大会の参加登録HP

第7回大会関係者から会員の皆様へのメッセージ

 ※詳細な事務局、企画委員会、実行委員会のメンバーと役割は次のボタンを

   クリックするとご覧いただけます。

第7回大会事務局・企画・運営体制
 

☆増満 誠 

大会事務局長・企画委員 

 (日本赤十字北海道看護大学 

精神看護学 教授)

 

 第7回大会事務局長を拝命しました日本赤十字北海道看護大学の増滿です。恩師であり同志である松枝美智子大会長を全力でサポートしていく所存です。

 さて、今回フルタイムオンライン開催である本大会は、コロナ禍で急速に広がったオンラインでの学術大会や研修会、これらの経験で得た最大の利点を生かしながら開催します。オンラインであるからこその、時間や距離といった経済性もあり、

参加のしやすさも利点の一つであります。同じ空間に「ともにあること」は叶いませんが、画面を通じた仲間と「ともにあること」は叶います。

 多くの参加者との交流、議論を含め、人とのつながりを実感できる大会にしたいと思います。そして、参加することで得られる明日からの実践・教育に刺激が多い大会になるのではないかと思います。

 みなさまのご参加をお待ちしております。

 
日本赤十字北海道   看護大学HP
 

☆中本 亮 

大会実行委員長・企画委員 

 (令和健康科学大学 

精神看護学 講師)

  

 猛暑の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。第7回大会の実行委員長を拝命しました中本亮と申します。本大会は6月に諸般の事情により、松枝美智子先生が急遽大会長に就任され、松枝大会長からご指名いただきました。甚だ微力ではございますが、企画委員、実行委員の皆様と鋭意準備を進めております。本庄恵子先生には基調講演を、大川嶺子先生は大会企画でご講演を賜ります。急なお願いにも関わらず、ご承引いただきこの場をお借りして感謝申し上げます。また、松枝大会長講演はもとより、ケースカンファレンス(5題)、シンポジウムと盛り沢山の内容を準備しております。全ての参加者が新たな知識と経験を得られる有意義な時間を過ごせるよう、さらに参加者同士が交流を深め、新たな視点やアイデアを共有できる場を提供できるよう尽力して参ります。

 皆様のご参加を心からお待ちしております。

 
令和健康科学大学HP
 

☆山田顕子 

大会企画委員・実行委員・

ケースカンファレンス運営責任者 

 (神戸市立西神戸医療センター 

精神看護専門看護師) 

 

 PASセルフケアセラピィ看護学会第7回会⼤会の企画委員の山田です。今回ケースカンファレンスの責任者を務めさせて頂きます。

 テーマは、①「行動化・自傷行為のある患者へのセルフケアプログラムとPASセルフケアセラピィ」、②「身体疾患で抑うつ・不安の強い患者への看護ケア:地域で支えていく

ために~リエゾン精神看護の立場から~」、③「 悪性腫瘍患者でケア困難な患者への看護ケア」、④「隔離・拘束がとれない患者への看護ケア」、⑤「心疾患でケア困難な患者への看護ケア」の5テーマです。

現在、各ケースカンファレンスで事例を提供いただく方々と、座長、SV、運営責任者との事前打ち合わせを重ねています。私も打ち合わせに入らせて頂きながら、「患者さんの

持つ力をどのように捉えるのか」「怒りや否認、拒否等として表れる患者さんの本来の欲求はどこにあるのか」と、ケース一つ一つに脈打つ患者さんの命に触れる思いで、学ばせて頂いています。

 単科精神科や訪問看護等で精神看護に従事されている方はもちろん、総合病院等で身体的ケアに従事されている方、すべての医療従事者の方々がイメージできるケースを丁寧に紐解きながら、その場にいる全員で創り上げ本質的なケアに迫る――ケースカンファレンスにはそのような力があると感じています。

 皆様のご参加を楽しみにお待ちしております!

 
神戸市立西神戸医療センター
 

☆三浦よし子

大会企画委員、ケースカンファレンス スーパーバイザー

(済生会横浜市南部病院

がん看護専門看護師)

 

 PASセルフケアセラピィ看護学会第7回会⼤会の企画委員の三浦です。ケースカンファレンスの「悪性腫瘍患者でケア困難な患者への看護ケア」でスーパーバイザーも担当させていただきます。と、言いましても、スーパーバイズを行うには、まだまだ未熟ですので、参加される皆様と一緒に事例を深めていけたら、と思っております。例年、こちらのケースカンファレンスは、他に比べて参加者少なめとなっています。参加者の方の所属を拝見すると、がん患者さんへ介入する機会が少ない方が多いのだろうと思います。悪性腫瘍は死因の第1位でもあり、関わる機会はどこかであるかもしれません。少しでもご関心がおありの方は、ぜひご参加下さい!そうはいっても、他のケースカンファレンスもとても魅力的な内容なので、迷ってしまいますよね…!

 さて、現在、企画委員では9月1日に向けて、事前の打ち合わせや抄録確認をはじめ、急ピッチで調整を行っております。参加された皆様が、少しでも参加してよかったなぁと充実した気持ちになれるよう、関係者一同準備していますので、お知り合いの方などもお誘いいただけますと幸いです。それでは、当日オンラインでお会いしましょう!

 
済生会横浜市南部病院

PASセルフケアセラピィ看護学会 

2024年度総会 開催告知(依頼)

 

 日時:2024年9月1日 日曜日 12:15~12:45
  場所:ZoomによるWeb会場(第7回大会内)

大会開催時に「第6回定時学会総会」を開催しますので、ご案内をさせて頂きます。出席の有無、そして欠席の場合は委任先をお知らせいただければと思います。大変お忙しい中恐縮ですが、どうぞよろしくおねがいします。大会でお目にかかれますこと楽しみにしています。
理事長代行 山岡由実

 
 大変お手数ではございますが、総会参加のご意向につきまして下記のGoogle Formにご記入いただき8月5日(月)までに、ご返信いただきますようお願い申し上げます。

委任状ご提出のフォーム

総会の議事次第

<審議事項>
1.2023年度補正予算報告
2.2023年度決算報告
3.2024年度事業活動計画案
4.2024年度予算案
5.その他
<報告事項>
1.2023年度会員動向報告
2.2023年度理事会報告
3.2023年度委員会・事務局活動報告
4.その他
・代表理事代行について

 

PASセルフケアセラピィ看護学会
事務局 山岡、樋口、森本
【お問合せ・ご連絡先】
PASセルフケアセラピィ看護学会事務局
e-meil:passct-office@umin.ac.jp

委員会便り

 今回と秋号に分けて新しく委員長等になられた方のメッセージを掲載します。

 

☆上野恭子

学会誌編集・研究促進委員会 

委員長 理事 

(順天堂大学大学院医療看護学研究科 客員教授)

 この度、新しく学会誌編集・研究促進委員会組織が編成され、第6巻からの制作に携わることになりました。

 本学会では、学会設立から今まで5巻の学会誌を刊行しており、PASセルフケアセラピィの理論や技法の説明や関連記事を中心に掲載してきました。このことは実践の科学である精神看護学に新しい理論と技法をもたらし、あらゆる臨床の場に応用することを目指した意義深い内容となっています。しかし、本誌は学会誌であることから、本学会の設立の趣旨に則り、PASセルフケアセラピィに限らず、セルフケア全般にわたる知識の蓄積にも力を入れたいと考えています。

 そこで、会員の皆様の日頃の臨床経験や研究から得られたセルフケアに関わる知見を事例報告や原著論文、資料などとして掲載してまいります。投稿規定をご確認の上、2025年3月末までに投稿していただきたくお願いいたします。

 
学会誌の投稿規程と  申し込み方法
 

☆遠藤恵美

トレーニング委員会 

委員長 理事

(横浜市立大学附属市民総合医療センター 精神看護専門看護師)

 

トレーニング検討委員長となりました遠藤です。今年度、私を含め5名のメンバーでトレーニングを企画運営していく予定です。

現場の皆様のニーズに合ったトレーニングの場としたく、皆様の現場での実際の事例を基に介入方法を検討します。臨床現場は事例の宝庫です。この事例から私たち看護職が何を学び、どのように対象者のセルフケアを支援できるのか、ともに考える機会としたいと思っています。困っていたり、介入の方向性に悩む事例がありましたら、ぜひトレーニングに参加し、トレーニングで感じた体験を基に現場に還元していきませんか。

 
横浜市立大学附属市民総合医療センターHP

PASセルフケアセラピィ看護学会のトレーニング委員会主催

第2回ケースカンファレンスの開催報告 

 去る6月22日(土)の13:30‐17:00に標記のカンファレンスが開催されました。9名の参加者があり、とても熱心に参加されました。皆さん様々な臨床でPASセルフケアセラピィやセルフケアプログラムを現実の状況に実装すること、そのためにご自身のスキルを磨くことという明確な動機付けをもって参加されていました。先ずPASセルフケアセラピィの技法について学んだあと、事例提供者の大瀧明子様から事例が提供され、参加者と共有されました。また2例目は山田美月様からの事例提供でした。今回は事例提供されたお二人にご感想をご寄稿いただきました。

 熱心に参加された皆様、事例提供者の皆様、トレーニング委員会の皆様、本当にありがとうございました。

参加者からの声

 

大瀧明子様

訪問看護ステーション香をり 

精神看護専門看護師

 

 私はうつ病、行動化や自傷行為の繰り返しに対するセルフケアプログラムをテーマにしたケースカンファレンスで事例提供をさせて頂きました。宇佐美先生のご講義では、自傷

行為・行動化についての解説、個人内欲動エネルギー展開図、act-in、act-out、不安面接法について学びました。個人内欲動エネルギー展開図について興味深いことは、「行動化

」から「社会化」がエネルギーの連続体として描かれていることです。まだまだPASSCTの実践には至りませんが、エネルギー運用の流れを変えるという考え方は「問題行動」だ

けではない人の可能性を探る奥深い視点であると感じます。

 事例内容は過去の事例であったため「今、ここで(here and now)」の私自身の感情や思考が鮮明ではなく、主訴の明確化が不十分でした。参加者の方々からは対象理解を深める質問や「私だったらここを基点にかかわる」といった介入の糸口についての意見を頂き、共に学んできたCNSの存在を感じることができました。また、視野狭窄であった自分や対象者の能力を過小評価していた事に気づきました。

 改めて今の事例と向き合い、アセスメントを忠実に実践することとケースフォーミュレーションを組み立てる事が大切であると学びました。貴重なお時間をありがとうございました。

 
訪問看護ステーション かをりHP
 

山田美月様

(社医)北斗会 澤病院 

病棟看護師

 

 私は患者へのセルフケア向上に向けた介入技法、面接技術を高めたいと思いPASセルフケアセラピィを学び始めました。CNSをめざして大学院へ入学し、現在は精神科病院で病棟看護師として勤務しています。

定期的に開催されるトレーニングでは、先生方の事例や自分の事例をもとにセルフケアプログラムの展開を振り返ることができます。また、PASセルフケアセラピィは理論や理解すべきことが多いようにも感じることもありますが、決して理論の理解だけにとどまらず、それを使い自分の介入技術として患者の「いま、ここに」一緒に看護師として存在できるよう訓練することが必要だと思います。それをトレーニングさせていただける貴重な機会でもあると感じています。毎回自分の気が付いていなかったことを知ることができたり、課題が明確化され、次の臨床への新たなモチベーション、次はこうしてみよう!というエネルギーをもらうこともできます。技術面だけでなく、看護師としての自分自身をエンパワメントされるようにも感じており、大変貴重な時間をいただいているなといつも感じています。

 
社会医療法人北斗会  さわ病院HP

PASセルフケアセラピィ看護学会のトレーニング委員会主催

第3回ケースカンファレンスの開催報告

 8月4日(日)15:00~17:00にオンラインでセルフケア看護介入に必要な精神科診断と治療~うつ病というテーマで大礒宏明先生((医)富尾会 桜が丘病院 院長)にお話しいただきました。熱心に参加された皆様、事例提供者の皆様、トレーニング委員会の皆様、本当にありがとうございました。参加された方からのご感想を掲載します。

参加者からの声

遠藤恵美

公立大学法人横浜市立大学附属市民総合医療センター 

精神看護専門看護師

 

 今回は、桜ケ丘病院の大礒院長より、「うつ病の診断と治療」というテーマで話を伺い、事例についてのケースカンファレンスを行いました。近日出されるICD-11に絡めたうつ病について、精神科医師の立場からお話頂きました。改めて精神科診断をすることの難しさを感じました。先生のお話によると、ICD-11では、depressive disorderが従来「うつ病性障害」と訳されてきたようですが、今回の改訂にあたり、「抑うつ症」と訳されているとのことです。その背景として、昨今のうつ病は、新型うつ病等も含め、用語の濫用・誤用の懸念も多く出ていることから、抑うつを呈する精神疾患という広義のdepressiive disorderは「抑うつ症」と訳し、major depressionに相当するdepressive disorderだけを「うつ病」と呼ぶこととしたようです。私自身も臨床場面で、一般科病棟の看護師さんたちが、過去に軽い抑うつ呈したことのある患者さんを「うつ病既往」として患者さんを扱い、様々なケアの場面で看護師さんが理解できない現象に直面すると「うつ病だから」として理解しようとしてしまうことに少なからず、もやもやとした気持ちを抱いてきました。このような診断カテゴリの改訂、訳出の背景を知ることで、自分のもやもやは自分だけ抱いていたものではないのかもしれないと感じ、現場の看護師さんに伝える際の裏付けにもなりました。

 そのような話やうつ病ガイドラインも確認した中で、今回周産期に抑うつ症状を呈した女性のケースカンファレンスを行いました。「うつ」をスペクトラムで捉えていくこと、この女性は投薬なく助産師・看護師の産科的ケアとリエゾンチームとしての危機介入だけで、心身の回復をしていったことは、ガイドライン上に則ったケアが提供できたことを再確認しました。しかし、この女性が「自分と胎児を守ること」に関するセルフケアが十分でないことが課題として残りました。

 大礒先生からは、PTSDから見たうつ病のお話も伺い、「ポリヴェーガル理論に基づくPTSDの理解」等、自分の脳にたくさん刺激が入りました。そこはさすが精神科医の大礒先生ですので、たくさん刺激が入り、頭の中で思考がいっぱいになった後には、呼吸瞑想の時間も設けていただき、今までにないトレーニングの体験ができました。

第4回ケースカンファレンスの案内

日程 2024年10⽉ 6日(日) 14:00〜17:00

テーマ 地域で患者を支え続けるための セルフケアへの介入

トレーナー 清水千春(みのり訪問看護ステーション百合ヶ丘)

※第4回ケースカンファレンスと、残りのカンファレンスのスケジュールは次の

 ボタンからご確認いただけます。

第4回ケースカンファレンスフライヤー
ケースカンファレンス年間スケジュール

総務委員会・事務局だより

2023年度(2023年9月1日~2024年8月31日)の

年会費のお支払いをお願いします。

 

 会員の皆様方におかれましては、いつも本学会の活動にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。本学会の運営は会員の皆様の会費で成り立っています。年会費は5千円です。支払いを依頼する文書を3月に郵送していますので、ご確認の上、8月31日までにお支払いを宜しくお願いします。振込先の情報が不明になっている方は、次の連絡先にご連絡をお願いします。

本学会の委託事務(株)コームラ 横山将宏 
E-mail: yoko@kohmura.co.jp

                       総務委員会・事務局 

                        委員長   山岡由実

                        事務局長  樋口有紀

                        副事務局長 森本早弥果

編集後記

 

 昨年度はニュースレターが1号のみの発刊になったことを先ずはお詫び申し上げます。会員の皆様にご心配をかけて本当にすみませんでした。

 今年度は年2回の発刊を予定しています。先ずはこの夏号を届けることができることにほっとしています。本号から、大会のホームページと連動したニュースレターに変更しました。会員の皆様に色々な情報を届けていきたいと思います。また会員の皆様からのご発信も大歓迎です。何か当学会の会員に向けて発信したいことがあれば、広報委員会(松枝 matsueda@seisa.ac.jp)に遠慮なくご連絡ください。

 

PASセルフケアセラピィ看護学会

広報委員会

※ニュースレターで使用しているイラストや写真は全て広報委員とMicrosoft社の

Image Creater(生成AI)とのコラボレーションによるものです。

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