大瀧明子様
訪問看護ステーション香をり
精神看護専門看護師
私はうつ病、行動化や自傷行為の繰り返しに対するセルフケアプログラムをテーマにしたケースカンファレンスで事例提供をさせて頂きました。宇佐美先生のご講義では、自傷
行為・行動化についての解説、個人内欲動エネルギー展開図、act-in、act-out、不安面接法について学びました。個人内欲動エネルギー展開図について興味深いことは、「行動化
」から「社会化」がエネルギーの連続体として描かれていることです。まだまだPASSCTの実践には至りませんが、エネルギー運用の流れを変えるという考え方は「問題行動」だ
けではない人の可能性を探る奥深い視点であると感じます。
事例内容は過去の事例であったため「今、ここで(here and now)」の私自身の感情や思考が鮮明ではなく、主訴の明確化が不十分でした。参加者の方々からは対象理解を深める質問や「私だったらここを基点にかかわる」といった介入の糸口についての意見を頂き、共に学んできたCNSの存在を感じることができました。また、視野狭窄であった自分や対象者の能力を過小評価していた事に気づきました。
改めて今の事例と向き合い、アセスメントを忠実に実践することとケースフォーミュレーションを組み立てる事が大切であると学びました。貴重なお時間をありがとうございました。