2024年6月のニュースレター

6月になりました。

北海道(ほっかいどう)・札幌(さっぽろ)は
ちょっと肌寒い日が続いていましたが、今日は暖かかったです。

夜の空気は初夏のにおいをまとい始めています。

 

先月11日、北海道の各地で低緯度(ていいど)オーロラが観測されました。

実は以前に雑誌で、今年の春分の日前後は

低緯度オーロラが見られる可能性大との記事を読み、

天体観測(てんたいかんそく)に最適と評判の名寄市で
宿を予約したのですが、数日前にオーナーから
「天気予報は曇りだからきっと見えませんよ」と親切な電話をもらい、
キャンセルしたことがありました。

今回の太陽フレア活発化の情報は前日の10日に知りました。
さすがに名寄までは行けませんでした。


もうひとつ空の話題。
今月9日日曜日、札幌の隣の石狩(いしかり)で、

スポーツカイトのイベント[チラシPDF]が開催されます。
カイトは日本語だと凧(たこ)です。

強い風が流れ込む石狩は、カイトを飛ばすのに最適の場所だそうです。

2019年の第1回のとき、大きなくじらたちが大空を泳ぐ姿に、
気持ちが洗われる思いがしました。写真を見てください。

 

道外は、台風が来たり、梅雨だったりのお天気ですが、

北海道の6月は、暑すぎず爽やかな、気持ちのいい季節です。

青空や星空を見上げて、初夏の風を楽しみましょう!

 

 

※写真は、2019年の石狩カイトフェスティバル。
今年は「いしかり本町ハマナスDAY」の中のイベントとして行われます。

偶数月だけど「旅の部屋」あります!

せっかく勉強した日本語です。チャットでたくさん使ってください。

会話を止めてわからないことを質問したり、発音を何度も繰り返すよう頼んだり、文章を考えるために話すまで長く無言になっても、まったく問題ありません。ここは学習者のためのチャットルームです。たくさん練習してください。

 

●茶話(さわ)コン

毎月最終土曜、午後11時(23:00 JST)から、oViceで90分間みっちり話すTSURU⌘の茶話コンです。定員はファシリテーター含め5名と少人数で、日本語母語者も歓迎です。おしゃべりでのどが渇くので、飲み物を用意しましょう。

#30は6月29日(土)。予約不要。時間になったらノックしてください。

 

●旅の部屋

奇数月最終木曜午後9時からは、SpatialChatで旅話を楽しむチャットルームです。旅好き・登山好きのなつおがファシリテーターを務めます。
5月はファシリテーターの都合で延期となったので、
今月は偶数月ですが6月25日(木)に行います。テーマは「登山」。北海道と関東の山の違いや、山並みを目にしたとスイスのアイガー、ケニアのキリマンジャロについても話したいとのこと。登山が趣味の方、ぜひご参加してください。

 

●作文の添削

日本語の作文を送ってください。添削して返送します。

 

●「Easy Japanese for travelers」

英語サポートがつくくわもんの茶話会はしばらくお休みです。

Monthly Zoom chat room “Easy Japanese for travelers” by Kuwamon is closed for a while.

6月の予定

「やさしいにほんご」でニュース

[北海道ニュースUHB]2024/05/12

【オーロラ】「人生で一度は見てみたい」

北海道各地で”低緯度オーロラ”観測 通信障害などには注意が必要

【オーロラ】「じんせいでいちどはみてみたい」

ほっかいどう かくち で ”てい いど オーロラ” かんそく

つうしん しょうがい など には ちゅうい が ひつよう

 

このニュースを「やさしいにほんご」にしました。

5月(ごがつ)11日(じゅいいちにち)夜(よる)、北海道(ほっかいどう)の人(ひと)はオーロラを見(み)ることができました。

 

オーロラは、太陽(たいよう)が元気(げんき)になるとたくさん出(で)ます。太陽(たいよう)の表面(ひょうめん)のとても大(おお)きな爆発(ばくはつ)を、「太陽(たいよう)フレア」といいます。「太陽(たいよう)フレア」が何回(なんかい)もあると、磁気(じき)の嵐(あらし)ができて、オーロラを見(み)ることのできる場所(ばしょ)が広(ひろ)くなります。なので、北極(ほっきょく)に近(ちか)くない北海道(ほっかいどう)でも見(み)ることができました。

 

オーロラが出(で)た夜(よる)の空(そら)は少(すこ)し赤(あか)いです。北海道(ほっかいどう)では、半年(はんとし)前(まえ)にもオーロラが出(で)ました。陸別町(りくべつちょう)の天文台(てんもんだい)には、オーロラを見(み)たい人(ひと)が、たくさん集(あつ)まりました。

「人生(じんせい)で一度(いちど)は見(み)てみたい」「きれいでした。カメラで撮(と)ると、いい感(かん)じでした」と言(い)いました。

 

磁気(じき)嵐(あらし)では、スマホは大丈夫(だいじょうぶ)ですが、通信(つうしん)で電波(でんぱ)に問題(もんだい)が出(で)ることがあります。注意(ちゅうい)してください。

【今月の豆知識】
 低緯度(ていいど)オーロラ

 大規模な太陽フレアの影響で磁気嵐が起きたとき、緯度の低い地域でもオーロラが見えることがあり、これは「低緯度オーロラ」と呼ばれています。5月11日前後は、5段階中2番目の大きさの磁気嵐の発生が予想され、世界中で低緯度オーロラが観測されました。

低緯度オーロラは北極圏のオーロラと違って赤が主体です。緯度が低いので、高緯度のオーロラ帯で発生するオーロラの下のほうは地面に隠れて見えず、高い位置の赤い波長だけが見えるためです。

太陽の活動はおよそ11年周期で活発化を繰り返しており、今回のピークは来年の2025年といわれています。活発な時期にあたるため、今後も北海道では低緯度オーロラを見られる可能性がありそうです。

なお、情報通信研究機構によれぱ、5月8日〜11日の72時間で太陽フレアが計7回発生しており、これは観測史上初めてとのこと。低緯度オーロラが現れるときは、通信衛星やGPSなどに影響が出るおそれがあることも心に留めておくとよいでしょう。
(画像からリンク→名寄市立天文台YouTubeチャンネルの5/11低緯度オーロラ)

 

●参考情報

・国立研究開発法人情報通信研究機構ウェブサイト

5月10日から数日間、宇宙天気変動に注意(2024年5月10日)

・名古屋大学 宇宙地球環境研究所/塩川和夫教授のページ

北海道で観測された低緯度オーロラ (2024年5月11日)

低緯度オーロラの解説

ファシリさんのエッセイ

アイヌ語地名 @TSURU⌘

古くからアイヌ民族が住んでいた北海道や東北の北部には、アイヌ語に由来する地名がたくさんあります。地名の起源は、同じ集落に住む人々が場所を特定するために呼んだ名前です。「大きい川」「湖の岸」「夏の道」「カツラの木が群生してるところ」といったようにその土地の特色を表しています。
同じような地名が各地にありますが、それは地域ごとに呼び名がつけられたからです。各家庭ごとで家の中に「奥の部屋」「階段下」「ビールの棚」のような家族間で通じる場所の名前があるのに似ています。

 

「札幌」もアイヌ語地名のひとつです。もともとは「サッポロペッ」と呼ばれていて、これは市内を流れる豊平川の名称でした。

「札幌」のアイヌ語解釈には諸説があります。大きいという意味の「ポロ(poro)」と、川や沢を意味する「ペッ(pet)」はほぼ確定ですが、その前の「サッ」は「乾く」のsat、「葦原」のsarのどちらなのかは絞り切れていません。どちらも地形と合うからです。

 

アイヌ語には日本語と異なる音があるので、アイヌの人たちが使っていたアイヌ語地名を日本人が日本語の文字で書き記すと日本語訛りになることが多く、また年月の経過とともに発音や地形が変わったりすることもあって、いろいろな解釈が生まれるようです。

 

江戸時代から記録されてきたアイヌ語地名が日本語の文字となって定着したとき、「ペッ(pet)」には主に「別」の文字が、同じく川や沢を意味する「ナイ(nay)」には主に「内」の文字が充てられました。川や沢はそこらじゅうにありますから、北海道の地名には「別」と「内」の付く地名がたくさんあるわけです。

 

数年前に秋田県の角館を旅行し、私鉄の秋田内陸縦貫鉄道に乗りました。

駅名には「上桧木内(かみひのきない)」「比立内(ひたちない)」「笑内(おかしない)」があり、なんだか北海道のようだなぁと感じました。

それもそのはず、このあたりの阿仁川流域には古いアイヌ語地名が残っていて、「内」の付く地名の宝庫なのだそうです。旅行後に調べて知りました。

 

新興住宅地などでは古い地名に代えて、「光が丘」とか「美しが原」とかカッコイイ名前を付けることが多いですが、その土地の歴史をリセットしてしまうようで、とてももったいないような気がします。

ファシリさんたち

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