こんにちは。2周目の栗本奈津です。普段はzoomでカウンセリングをしたり、アルバイト
で色んな業界を探索する活動をしています。
夫の仕事のサポートも私の大切な活動で、からだ育て指導や講座などで神奈川近辺に出向
く時に運転手として同行するのが小田原生活の楽しみになっています。今回はそのひとつ
東京都羽村市のサンフラワークラブに参加させてもらって感じたことをお話しします。
サンフラワークラブは、障害があったり育ちの偏りをもっていたりする卒園生の余暇活動
のために思いを同じくする親御さんや園関係者で運営されている広場です。夫はそこで約
20年、月1回の体操クラブを担当しています。1回に5家族10名ほどの参加でしょうか。
“近所のオジちゃんが体操しにきた”みたいな関係で、皆んなが伸び伸び個性を発揮するので
一見ちっともまとまらないのがここのまとまり。
私が来てから移動が自由になったので山登り、みかん狩り、デイキャンプ、味噌作りなどの
活動にも夫婦で参加できるようになり、ずいぶん馴染みました。
メンバーは20代後半の世間的には重度の知的障害とされる方達が主ですが、この2年でも
少しずつ成長されていてハッ✨と嬉しくなります。
ここの場が私はとても好きです。変な特別感がない。人間臭くて温かい。それはこのクラブの
親御さん達の在り方なんだろうなあと感じます。優しいだけじゃなくて必要な時には間髪入れず
ビシッと叱られる。必要な時に必要な分は手を貸して、あとは子ども達の在り方をそのまましっ
かり見守っていらっしゃる。メンバー達は社会の中で自分のできる仕事をして、休みには家族と
一緒や一人でも好きなことを楽しんで、新人さんが参加したら思いやって、してもらったことに
素直に感謝して。私には幸せに生き生きと生きている人に見えます。
『あー。「まなざし」だなあ』と、ある時ふと思いました。親御さん達の「まなざし」がある
から子ども達は堂々と伸び伸びと生きていて、他の人にも世界にも同じような「まなざし」を向
けているんだなあと。今の私の「まなざし」はどうかなあ?誰かや世界に対しての前に、自分に
対してはどうかなあ?
意識には上りにくいけれど、どんな「まなざし」で見つめられていたかって、根っこのところ
でとっても大きな気がします。私は自分の子どもを育てることはないけれど、いつか誰かにお返
しできるように、自分がもらったものを大切に育んでいきたいと思ったことでした。
サンフラワークラブにご興味を持たれた方は見学などお繋ぎしますので、お気軽に夫にお声かけ
くださいませ。