2018年10月6日(土曜日)18時30分から、渋谷区男女平等・ダイバーシティセンター<アイリス>(shibu-cul.jp/access)にて、第一回目のPAPS(ぱっぷす)活動報告会を行います。具体的には、PAPS相談支援事業の紹介、現場から見えてくるリベンジポルノ・児童ポルノの被害の課題と日本国内のAVや性産業で起きている性的搾取についてご報告します。
<児童ポルノ・リベンジポルノについて>
インターネット上には、PornHub、X-VIDEOを代表とする無数のポルノ動画共有サイトがあります。PAPSへの複数の相談を通じて、「リベンジポルノ」や「児童ポルノ」がこれらのアダルトビデオの中に紛れて拡散していることがわかりました。投稿された動画では1動画あたり10万回~100万回以上再生されていることを複数確認しました。
一度でもこれらの動画がインターネット上に流出すれば、その回収は事実上困難なように見えます。当事者やPAPSが削除要請を行っても、繰り返し投稿が行われるということも被害相談を通じて判明しました。所轄署に相談しても、サーバが海外のため日本国内から投稿されたものか判断がつかず、刑事事件化できない現状があることもわかりました。このような状況からどのように脱却すれば良いか、PAPSの最新のアプローチをご紹介し、今後、児童ポルノ被害の根絶に向けたブレークスルーを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
<アダルトビデオや性産業の中の性的搾取と性暴力>
PAPSに寄せられる相談の多くは、インターネットで拡散されているアダルトビデオ動画や画像の削除です。また、アダルトビデオ業界は2017年から不当な出演要求に関しては自主規制の仕組み作りましたが、2018年以降でも、辞めたいけれど辞めさせてもらえないという相談も寄せられています。PAPSでは、相談内容によって、警察、弁護士と連携して被害救済を行い、AV業界団体には販売停止を要請するなどをしています。このようにして相談にこられた方たちの要望に応えられるよう努めています。しかし、相談者の希望を叶えるために大きなハードルになっているのは、出演した時には、“同意”したかに見える仕掛けがあることです。
相談者の中には、人生に目標が見出せず漠然とした不安を抱えながら、商業的なメディアが演出する性産業の“きらびやかさ”に動機付けられてアダルトビデオや性産業に携わる方も後を絶ちません。特に、自身の身体が資本だから、自分でコントロールできるように思えてしまいますが、実際に販売された後が大きな問題です。相談者自身の人生において全く想定外の事態が展開し、商品となった自分を自身でコントロールできなくなってしまいます。一方でこれらの産業は、莫大な収益が上げていることも裁判などを通じてわかりました。
アダルトビデオや性産業に携わっている方の家族が抱える悲痛な叫びも、新しい形の性被害ではないかと考えています。PAPSでは性産業を辞めたいと希望する相談者と早期に関わることで生活困窮を未然に防ぎながら、健康で文化的な生活の実現につなげる方法をご紹介し、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。
<日時・場所>
日 時:2018年10月6日(土曜日)18時30分~20時
会 場:渋谷男女平等センターアイリス
(東京都渋谷区桜丘町23-21 渋谷文化総合センター大和田8階)
最寄駅:渋谷駅南口より徒歩5分
参加費:無料
定 員:30名
<申込方法>
応募フォーム https://goo.gl/forms/PVwaDMhz6lIpufCx1
もしく paps@paps-jp.org まで、お名前とご所属先をお送りください。