◆法改正や施策情報、助成金情報などを中心に、定期的に配信しています。
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1.介護離職防止支援助成金
2.働き方改革実現会議
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1.介護離職防止支援助成金
「介護離職ゼロ」の実現のため、仕事と介護を両立できる職場環境づくり、介護離職の防止に向けたより実効性のある事業主の取組をさらに進めるため、介護支援取組助成金を見直し、新たに創設される予定の助成金です。
同助成金は、厚生労働省が策定した「介護離職を予防するための両立支援対応モデル」に基づく取組により仕事 と介護の両立に資する職場環境を整備し、「介護支援プラン」の策定・導入により、円滑な介護休業取得・職場復帰をした労働者や介護休業以外両立支援制度(時差出勤制度等)の利用者が生じた事業主に助成金を支給するものです。
「介護離職を予防するための両立支援対応モデル」に基づく取組とは、以下の内容です。
①仕事と介護の両立に関する実態把握(アンケート調査の実施)
②制度設計・見直し
③介護に直面する前の従業員への支援(研修の実施、制度の周知)
④介護に直面した従業員への支援(相談窓口の設置・周知)
従来の介護支援取組助成金と比較すると、上記取組の③が追加になり、助成金の支給は、上記取組の実施後に実際介護休業を取得したか介護休業以外両立支援制度を利用した後に行われることに変更になりました。
助成額は、介護休業を取得した場合は1人60万円、介護のための両立支援制度を利用した場合は1人30万円で、施行は平成28年度第二次補正予算の成立後となっています。
介護離職者は増加しており、貴重な人材を失うことにもなりかねないことから、まずアンケート調査を実施し実態把握を行い、その結果を踏まえ、取組体制を検討していくことも必要かと思います。
厚生労働省「介護離職防止支援助成金」
2.働き方改革実現会議
働き方改革実現会議(議長:安倍総理)の初会合が9月27日に開かれました。
働き方改革の実現を目的とする「実行計画」を今年度内に策定するため、主に9つのテーマについて議論を進め、実行計画は、「ニッポン一億総活躍プラン」で掲げられた改革内容をより深めて、スケジュールなどを具体化したものとなる予定です。
働き方改革実現会議の議論テーマ
①同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善
②賃金の引上げと労働生産性の向上
③時間外労働の上限規制のあり方など長時間労働の是正
④雇用吸収力の高い産業への転職・再就職支援、人材育成、格差を固定化させない教育の問題
⑤テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方
⑥働き方に中立的な社会保障制度・税制など女性・若者が活躍しやすい環境整備
⑦高齢者の就業促進
⑧病気の治療、そして子育て・介護と仕事の両立
⑨外国人材の受け入れの問題
安倍総理は、働き方改革は必ずやり遂げると強い決意を示し、「年度内に具体的な実行計画を取りまとめたうえで、スピード感をもって国会に関連法案を提出していく」としています。
9つのテーマはいずれも難しいテーマで、中小企業の経営にも大きな影響を与えかねないものばかりです。今後の行方が注目されますが、それをチャンスと捉えるかどうかは、企業経営に大きな違いを生じるものと考えています。
首相官邸「働き方改革実現会議」(平成28年9月27日)
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