子どもの危機管理を考える

No.125  #SST #生活支援
「子どもの危機管理を考える」

for:子どもを守る、可能性と対処法を教えておく

子どもが巻き込まれたり、気になる事件・事故のニュースを目にする度に、いつも「他人事とは思えない」と感じてしまいます。

好奇心が強い子、多動性・衝動性・不注意性の高い子、ウソが見抜けない子、他人の表情が読み取りにくい子、思ったことをそのまま口にしてしまう子、おとなし過ぎる子、人なつこい子、、、発達が凸凹とした子ども達は、事件・事故に巻き込まれるリスクがとても高いように思えます。(うちの子も、今日まで無事に生きてること自体が、奇跡のようだと感じます^-^;)

一方で、発達障害のあるなしに関わらず、どんなお子さんでも、周囲の無理解や過度の叱責・失敗体験などが続き、著しく自己肯定感を損なったまま成長した場合、残念ながら、反社会的な行動面が強まったり、心を病んだりすることがあります。あるいは、不注意や過労による過失(うっかり)や、社会・対人面でのスキルや法的知識の不足(知らなかった)などによっても、加害者側になってしまう可能性もあることを、頭の中に入れておきたいとも思っています。

今のうちに親が、「できる範囲で、できること」をやっていけば、少しでも被害者・加害者になるリスクを減らすことができます。(でも、必要以上に不安感を強めることはありません。お子さんの様子をみて取り組まれるといいかと思います。私は、必要な知識や対処法を教えることが、かえって子どもの行動範囲を広げ、安全にのびのびと暮らせる手助けになると考えています)

また、様々な可能性を事前に教えておけば、予測のつかないことが苦手な子も、少しは落ち着いて行動できますし、「困った時にはこうすればいい」を一緒に教えれば、安心させることができます。

今回は、比較的手軽な危機管理goodsをお伝えしますね(^-^)

【危機管理に役立つ本】

「こどもあんぜん図鑑」国崎信江・監修(講談社)
危機管理アドバイザーの国崎信江さん監修の最新の図鑑。
・交通のルールやマナー、標識など
・海や河での遊びや生活場所での危険、ケガや病気のことなど
・地震・火事・津波・豪雨・大雪など自然災害のこと
・犯罪にあいやすい場所、迷子、留守番、咄嗟の時の対応など
が、イラスト付きで網羅されています。これ一冊でも大丈夫なくらい、充実しています。同シリーズで「こどもあんぜん図鑑 スマホ・パソコン・SNS」編も出ています。

「こども地震サバイバルマニュアル」国崎信恵・著(ポプラ社)
2006年出版されたものですが、地震についてとても詳しくイラスト付きで分かりやすく書かれています。地震の仕組み、場所別行動マニュアル、避難や避難生活のこと、防災・備えのこと、など。
長男のお気に入りの一冊です。本の影響で、防災センターの体験などにも行きました。煙や地震の強い揺れなど、一度でも実際に体験しておくといいと思います。

「身近な危険から子どもを守る本」横矢真理(大和書房)
主人公の女の子と一緒に、ストーリー仕立てでイラスト入りで解説した本。
一般的な危険についてだけでなく、
・盗撮されたら?・電車の中でチカンにあったら?
・学校の友達が急に冷たくなったら?・仲直りするには?
など、思春期の入口くらいの女の子目線での心配事について、優しい口調で語られています。

「防犯先生の『子ども安全マニュアル』」清水賢二・著(東洋経済新報社)
親が子どもを守るために目を配るべきポイントや、具体的な対策、犯罪者からの逃げ方、不審者の見分け方、など、元警察庁の科学警察研究所で防犯の研究をされてきた著者の、具体的でリアリティのある親目線の本です。

(以上、ご紹介した本の中には、現在手に入りにくいものもあります)

【サポートカード・迷子札・身分証明・ハーネス】

万が一、迷子になったり、災害や事件・事故に巻き込まれた時、本人の情報や連絡先が分かるようなカードを持たせておくといいと思います。ポイントは
・用途によって情報を調節すること
防災用のリュックなどには、アレルギーやパニックのこと、祖父母などの連絡先なども、詳しく記入したものを入れ、普段のお出かけ用の迷子札には下の名前と親の携帯番号だけ書く、など、必要に応じて内容を使い分けるといいと思います。

うちでは本人の希望で「子ども地震サバイバルマニュアル」の中の「サバイバルカード」をコピーしてパウチしたものを作り、防災リュックに入れました。写真入で身分証明のようでカッコイイです(^-^)
よちよち歩きの小さな頃は、好奇心の強い長男は、本当に一瞬ですぐにいなくなっていたので、フェルトでワッペンの名札を作り、下の名前と裏に私の携帯番号を刺繍して、安全ピンで背中にくっつけてお出かけしてました。他のお母さんや児童館の職員さんに、名前を覚えてもらえましたよ(^-^)

他にも、お子さんの必要に応じて、サポートカードの中からプロフィール情報など、必要なものを数枚ピックアップして携帯したり、縮刷して財布に入れたり、お守り代わりに持たせておくとお互い安心ですね。

あと、小さなお子さん向けにハーネスやリード付きリュックなども市販されています。カワイイものも沢山出ていますよ(^-^) 最近ではお出かけ先でも時々見かけますし、多動性でお困りの場合には「安全には替えられない」といった保護者の意見が多いようです。(私もいつも「この子にヒモをつけたい!」って思ってました。当時身近で入手できたら使っていたと思います)

【子供用ケータイ】

既に使われているご家庭も多いかと思いますが、子供用のケータイは各社様々な配慮が工夫されていて、小さな子でも使いやすくできています。どの会社でも大体共通しているのは、
・ボタンが少なく、操作が簡単
・登録先以外に発信・着信ができない
・net接続はメール(またはSMS)のみ
・GPS機能があり、親が居場所を確認できる
・防犯ブザーがついている
などです。詳しい最新機種の料金・機能等の比較は、下記が分かりやすかったです。
matome.naver.jp/odai/2142552250909249001

月々の利用料は、契約から◯年まで無料・割引などのサービスや、通話の料金体系、警備会社オプションなどによっても変わってきますが、基本料は大体一台1000〜1500円くらいかな? うちは両親もガラケー派なので、親子4台分のケータイ料金=スマホ1台分くらい、です(^-^)

子どものケータイやスマホとの付き合い方は、難しい面もありますが、多動性・衝動性のある子とのお出かけの負担は、格段に軽くなりました。本当に、ついた途端にいなくなる長男を探し回って、疲れ果ててレジャーを楽しむことなく帰宅、なんてこともよくあったので、ケータイの導入は革命的ですらありましたっけ(^-^;;)
上手に付き合えば、本当に助かります。

あと、テレビのニュースなどを見ながら、わかりやすい言葉で内容を説明したり、「もしこうなったらこうすればいいよ」「こんなことに気をつければ大丈夫だよ」などを、雑談しながら時々折に触れて話しています。映像を見て不安になることもあるようですが、理由や対応が分かれば少しは安心できますし、社会スキルも育ちます。

親も心配事はなかなかつきませんが、無事成人できるまで、なんとか乗り切って、気長く見守ってあげたいなって思います。

みんな、大人になるまで、しっかり生き延びるんだよ!

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2015.4.17投稿

 

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ご購読ありがとうございます。

いつも危なっかしい我が子を見ると、本当に今までよく無事だったと思わずにはいられません。お子さんが今ご無事で成長しているのも、お母さんや周りの人達が本当によく頑張ってこられた証拠だと思いますよ(^-^)

 

p.s.次週は、新しいことに挑戦するときのサポート方法をまとめてみました。お楽しみに〜(^-^)ノシ

 

楽々かあさんより。

 

 

 

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